首都ハノイからクルマ行く場合、2時間ほどかかります。現在、フン王廟遺跡に至る道路は十分整備され、レストランや記念品販売店もたくさん並んでいます。フン王廟遺跡地区のグェン・スアン・カク責任者は次のように語りました。
(テープ)
「今年始めから、フン王廟を訪れる国内外の観光客は延べ2百万人にのぼっています。今年中には、6百万人に達することが予測されています。国内外の観光客を迎えるため、フン王廟遺跡管理委員会は清潔な衛生環境を確保するとともに、それぞれの店は商品価格を明示するよう指導しました。フン王廟遺跡区での治安面も安心です。」
現場の音
フン王廟は海抜175メートルのギアリン山にあります。フン王廟遺跡群には4つの神社と寺院、および、フン王廟で構成されています。
フン王廟遺跡群にはジェン( Gieng) 神社、つまり、井戸の神社があります。この井戸水は一年を通して常に透明です。その昔、第16代のフン王の王女2人がこの井戸で顔を洗ったり、櫛で髪をすいたりした場所と言われています。その次はハー(下)神社です。伝説によりますと、アウコー(Au Co)という女性が産んだ袋から100人の子どもが生まれ、半分ずつ海と山とに分かれて住み、ベトナムという国が出来たということです。そして、ハー神社はアウコーが子供を生んだ所といわれています。ハー神社に続いて、チュン(中)神社があります。これはフン王が朝廷の将軍たちと国事について相談する場とされています。
現場の音
ベトナム人にとってフン王廟を参拝するのは祖先へ返ることを意味します。そのため、フン王廟を参拝することはベトナム人の精神的生活における素晴らしい習慣となってきました。フン王廟観光サービスセンターのブイ・ティ・トアンセンター長は次のように語りました。
(テープ)
「私たちはフン王廟を訪れる観光客に対し、案内人のほか、飲食、宿泊などのサービスを十分に提供しています。そのほか、私たちはイエン・バイ省、および、ラオカイ省と連携して、観光客を迎えています」
トアンセンター長はこのように語りました。
ベトナム人はどこに住んでいても、毎年フン王の命日とされている陰暦3月10日(今年は陽暦3月31日)になると、フン王廟に思いを馳せています。これはベトナム民族の心霊文化の集まりの場であるからです。