2007年、ここで、この3カ国の国境と領土問題解決の取り組みの一環として、3カ国の国境接合点での国境標識が建設されました。これは平和、友好の国境線作りに対するベトナムとラオス、カンボジア3カ国の相互信頼と団結精神を表わすためのものです。

3カ国の国境接合点での国境標識の建設は2007年11月に起工され、2008年1月に完成しました。この国境標識はベトナムのコントゥム省、ラオスのアタプー県、カンボジアのラタナキリ州にまたがり、標高1086メートルの山の頂にあります。完成してからこの12年、この国境標識は国内外の多くの観光客の目的地となっています。ダクノン省のディウ・レ・ナム・ナムさんは次のように語りました。

（テープ）

「ここに来るのは今回が初めてで、誇りに思っています。命をささげて、国の主権と国境線を守ってきた先人たちに感謝申し上げます」

コントゥム省のボーイ国境検問所から、10キロ行くと3カ国の国境接合点にある国境標識に着きます。コントゥム省は国境標識が設置された山の麓に駐車場を建設した他、山の頂上までの石造の階段を造りました。この国境標識を3回にわたって訪問したハノイの国境警備博物館のドゥ・チョン・コイ 元館長は次のように語りました。

（テープ）

「昔の戦場へ戻り、コントウム省の国境警備部隊の幹部や兵士と再会でき、感無量です。特に、ベトナムとラオス、カンボジア3カ国の国境接合点にある共通の国境標識を見学できて、とても感激しています。昔は、このような立派な国境標識はありませんでした」

近年、この共通の国境標識はベトナムとラオス、カンボジア3カ国の人民と国境警備部隊の交流の場となってきました。また、この7年、コントウム省の国境警備部隊はラオスとカンボジアの国境警備部隊と連携して、500回の情報交換会、230回の国境巡査活動を行いました。コントウム省の国境警備部隊の指揮者ファム・ゴック・フ大佐は次のように語りました。

（テープ）

「国境警備部隊は国境警備の外交活動を集中的に強化しています。具体的には、3カ国の国境警備部隊の相互理解と信頼を深めるため、定期的に会談を行っています。これと同時に、国境線に住んでいる隣国の住民や行政当局を互いに助け合い、3カ国間の団結精神を絶え間なく強化しています」

最近、ベトナムとラオス、カンボジア3カ国の国境接合点にある国境標識を訪れる観光客が増加してきました。コントゥム省の国境警備部隊はこの国境地域をベトナムとラオス、カンボジア3カ国の平和、友好、信頼のシンボルにするため、日夜を問わず、国境警備に取り組んでいます。