(VOVWORLD) -これらの遺跡を訪れるとかつての民族解放闘争に大きく貢献してきた先人らの輝かしい伝統を思い起こすことができることでしょう。
1975年の南部完全解放祖国統一45周年を記念するにあたり、ホーチミン市にある歴史遺跡を訪れる観光客が増加しています。これらの遺跡を訪れるとかつての民族解放闘争に大きく貢献してきた先人らの輝かしい伝統を思い起こすことができることでしょう。
統一会堂 |
ホーチミン市に足を運ぶ観光客はいずれも統一会堂の見学を見逃せません。統一会堂はホーチミン 市の中心部にあり、総面積2000平方メートルを超える広大な敷地にあり、美しい装飾と現代的なベトナムの美術や工芸品を 所有する市内でも最も人気のある観光スポットとなっています。
統一会堂の建設は、かつて「フランス領インドシナ」として植民地下においていたフランスによって1868年から始まり、1873年に工事が完了しました。1955年にベトナム共和国(南ベトナム)が成立した後には「独立宮殿」と改名されました。
現在の建物は1966年に、南部ベトナムの建築家のゴ・ベト・トゥーにより4階建ての現代建築として再建され、ベトナム戦争終結までベトナム共和国の大統領府及び官邸とされ使用されました。1975年4月30日、ベトナム人民軍の戦車が当時は大統領府であったこの建物のフェンスを破り突入し、ベトナム戦争に終止符を打ちました。
独立宮殿が1976年に、歴史・文化遺跡として、そして、2009年に特別な国家遺跡として認定されました。ハノイからの観光客グエン・ホアンさんは次のように語りました。
(テープ)
「1975年4月30日、ベトナム人民軍の戦車が当時は大統領府であったこの建物のフェンスを破り突入した瞬間を紹介したドキュメンタリーを見て、この独立宮殿を訪れることにしました。ここに着いてみると、その素晴らしい瞬間をはっきり想像できます。また、ここを訪れると、南部完全解放を目指す1975年の春の作戦の勝利を深く理解できるようになります」
一方、ホーチミン市にある他の有名な歴史遺跡として挙げられるのはニャーロン港です。ホーチミン市4区にあるニャーロン港は今から108年前の1911年に、ホーチミン主席が救国の道を求めて、ここを出港しました。現在、ニャーロン港は、若者たちにホーチミン主席の愛国心と頑強な闘争精神への理解を深めてもらうための歴史遺跡となっています。
1979年にニャーロン港はホーチミン主席の革命活動に関する現物を展示する施設として選ばれました。1995年、この施設は改築され、ホーチミン博物館のホーチミン分館となりました。
ホーチミン市を始め、ベトナムの輝かしい革命的伝統を理解するには、クチの地下トンネルを抜きに語ることはできません。これはホーチミン市中心部から北西約40キロのクチ県に位置する全長200キロに亘る地下トンネル網です。
ベトナム戦争中に、ベトナム南部解放民族戦線によって掘られ、落とし穴などの罠も数多くあり、アメリカ軍に見つからないように工夫をして身を潜めて暮らしたりするために使用していました。
この地下トンネルは人々の生活の場であり、道路であり病院であり集会所でもあり、そして、アメリカ兵を罠や落とし穴で不意打ちにする重要な「武器」でもありました。現在、このクチ地区が急速に復興しており、かつての戦争の傷が癒やされました。南部キェンザン省の観光客チャン・コン・ハウさんは次のように語りました。
(テープ)
「この地下トンネルを訪れないと、若い世代である私たちはかつての民族解放事業の困難さを十分に理解できないでしょう。地下に設置された住い、病院、会議室を見学でき、かつての戦争中の生活をある程度想像できるようになっています。外国人はこの地下トンネルを見て、驚きました」
ホーチミン市に足を運ぶ観光客は独立宮殿、ニャーロン港、クチ地下トンネルだけでなく、戦争証跡博物館、カンゾー県にある革命根拠地など、ホーチミン市にある他の多くの歴史遺跡を訪れることができることでしょう。