(VOVWORLD) -ドンザオ村はハイズオン省カムザン県ルオンディン村に位置しており、ハノイから東へ45キロ離れた所です。ドンザオ村では販売店と生産工房で木工細工の製品がずらりと並んでいます。
ベトナムでは昔から木材から作られた製品が日常生活によく使われてきました。そのため、北部ハイズオン省にあるドンザオ村の木工細工は300年前に誕生してきました。
(写真: quehuongonline.vn) |
ドンザオ村はハイズオン省カムザン県ルオンディン村に位置しており、ハノイから東へ45キロ離れた所です。ドンザオ村に足を運ぶと販売店と生産工房で木工細工の製品がずらりと並んでいます。
また、村に入ると木材にカンナをかけたり、木材を切断する音を耳にしたり、塗装中の塗料のにおいがしたりして、他の農村部の静かな雰囲気とはかなり違っています。
現場の音
ドンザオ村に残る遺跡を見ると、この村の木工細工という伝統工芸は17世紀に誕生しました。当時、この村の職人の腕は全国でもよく知られ、宮廷に招かれた職人も多くいました。ドンザオ村の職人の一人ブー・バン・バン( Vu Van Bang) さんは次のように語りました。
(テープ)
「ドンザオ村の職人が造った木彫画は全国的に見ても最も見事と言えます。村の子供たちは小さい時から、木彫画の美しさを把握できる他、木工細工が求められる勤勉さと粘り強さが鍛えられました」
昔のドンザオ職業村の職人は仏具と室内装飾用品の生産でよく知られてきましたが、今日、この村で生産されている仏像や装飾品、美術手工芸品は国内外のお客さんに愛用されています。それぞれの木工細工の作品は独特な美しさがあり、職人たちはそれぞれの製品の生産に心をこめているようです。
(写真:quehuongonline.vn) |
ドンザオ村の工芸品は職人の創造性を示すだけでなく、村の伝統的文化をも表わしています。ドンザオ村出身のブー・ドゥク・クアンさんは美術大学を卒業してから、故郷へ戻り、木工細工を従事しています。
この村の伝統的職業の真髄を継承するだけでなく、クアンさんは知識を生かして、近代的なたたずまいがある彫刻作品をこの世に送り出しました。クアンさんの器用な腕により彫刻された菊は精緻を極めた細工が施され、ますで本物の菊のように見えます。クアンさんの話です。
(テープ)
「ある作品を作る時、細かい部分をきちんと考えたり、繰り返し見たりしなければなりません。出来上がった作品は死んだものではなく、生きているもののように見えます。特に、見物人は古い葉と若葉をも見極めることができます。」
現在、ドンザオ村の製品はヨーロッパ諸国、中国、東南アジア諸国などに輸出されています。これは経済面に利益をもたらすだけでなく、ベトナム文化を世界友人にピーアールすることに寄与することでしょう。