標高1050メートルを越えるモクチャウ高原はベトナム北西地帯のダラットと呼ばれています。ダラットとはフランス人が開発したベトナム中部の世界的にも有名な避暑地です。1600ヘクタールに広がるこの高原は一年中涼しい気候に恵まれ、北西地帯の有名な観光地となってきました。
首都ハノイから北西へおよそ200キロ離れた所にあるモクチャウ( Moc Chau)高原は週末になると若者を始め、多くの観光客が集まっています。モクチャウ県文化室のフン・ティ・リュ・リ( Phung Thi Luu Ly) 副室長は次のように語りました。
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「モクチャウ高原の気候は他の地方と違います。ここには春、夏、秋、冬といった四季があります。日中の気温は18度から20度までで、寒くもなく、暑くもありません。モクチャウ高原は重点的観光地となっています。ここ数年、モクチャウ高原の名が広く知られるようになってきました」
モクチャウ高原では一年中様々な花が咲いています。春は白いスモモの花、桃の花など咲き乱れ、この地には白い色に覆われています。カインシン旅行会社のガイド ファム・ミン・チェン( Pham Minh Chien) さんは次のように語りました。
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「モクチャウ高原は一年中美しい風景があります。冬はメキシコヒマワリの花が咲く季節で、モクチャウ高原は黄色い色に覆われます。春はスモモの白い花、桃の花などが咲きます。花が咲く季節の後、果実が実る季節になります。少数民族モン族の村々を訪れる時、自分の手でスモモを採ることができます。秋になると、モン族の人々は9月2日の独立記念日を祝い、旧暦11月に行われる伝統的お正月を楽しみます。このモクチャウ高原を訪れると、地元の伝統的文化が理解できます」
また、モクチャウに足を運ぶ観光客はゾイという鍾乳洞、バット村の滝、松林を見学する他、地元の美味しい料理を味わうことができます。これらはモクチャウ県の観光に特別な魅力を作り出しています。モクチャウ県文化室のフン・ティ・リュ・リ副室長は次のように語りました。
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「近年、モクチャウ高原は北西地帯の観光発展戦略における重要な役割を担っています。モクチャウ高原にはお茶、牛乳 など独特な製品があります。また、モクチャウ高原は気候に恵まれ、ハノイから近いので観光発展に有利な条件に恵まれています」
モクチャウ高原に行く観光客は美しい自然風景、色とりどりの花を眺められる他、美味しい料理をも味わうことができます。これは観光客を引き付けるモクチャウ高原の魅力と言えることでしょう