ベトナム最北端にあるハザン省は北部山岳地帯にありますが、美しい自然風景に恵まれています。2010年、ハザン省のドンバン岩石高原がユネスコにより世界地質学公園として認定されました。今日のこの時間はドンバン岩石高原についてご紹介します。
省都のハザン市から国道4C号線に沿って、40キロ走るとクアン・バ県に着きます。この県には岩石高原があります。海抜1000メートル~1600メートルにあるこの高原は面積は2300平方キロメートルほどのところです。地質は古代生物の堆積によってできた石灰岩層がほとんどで、カンブリア紀(約5億4500万年前~5億500万年前)からトリアス紀(約2億5100万年前から1億9500万年前)にかけて形成されたと見られています。神秘的な自然景観を持つことから、観光スポットとして注目されています。ハノイの観光客ゴック・アイン( Ngoc Anh) さんは次のように語りました。
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「ベトナムでこのような見事な岩石高原があるとは思いませんでした。壮大な岩石高原を散策し、満開しているそばの花畑、黄金色の棚田などを鑑賞して、心が奪われてしまったような感じがします。ここに行く道は険しいですが、その代償として岩石高原の美しさを存分に眺めることができます。」
この岩石高原にはモン族・ザオ族・ザイ族・タイ族など17の少数民族の約25万人が暮らしています。ドンバン岩石高原管理委員会のマ・ゴック・ザン( Ma Ngoc Giang) 委員長は次のように語りました。
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「ドンバン岩石高原の魅力には美しい自然風景であるだけでなく、ここに住んでいる各少数民族の独特な文化もあります。現在、私たちはこれらの文化遺産を全面的に研究、収集して、なくなる恐れがあるものに対しては緊急保護計画を作成します。当面、岩石の垣、土でできた壁の家、各少数民族の伝統的衣装の保存に力を入れます。」
岩石高原に足を運ぶ観光客は毎週土曜日と日曜日に開かれる定期市に行くことができます。この定期市は朝早くから開かれます。女性にとって、この市場は日常生活に必要が品物を買う場所ですが、男性にとって、市場に行くのはトウモロコシが原料の地酒を飲んだり、周辺に住む人々と交流したりするチャンスです。フランス人観光客Angier Marcelさんは次のように語りました。
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「ここにはすべての物事が素晴らしいです。自然が昔のままの姿が保たれて、観光客があまりいません。私は見事が村々の風景を眺めたり、各少数民族の人々と出会ったりして面白いです。また、ここに帰ってきます。確かに、友達に、ここに訪れるよう勧めます。」
ドンバン岩石高原は桃の花、そばの花畑、横笛の故郷としても知られています。ここでの壮大な自然風景と地元の人々の親しみやすさはこの地に特別な魅力を演出することでしょう。