旧正月テトの後、ベトナム人は寺院を参拝する習慣があります。観光客の需要に答え、各旅行会社は様々なお寺へのお参りツアーを企画しています。
バイディン寺
集計によりますと、ベトナムには大小500の祭りがあります。これらの祭りは一年中行われますが、最も多いのがテト明けの春祭りです。ベトナムの祭りの豊富さは民族色豊かな文化を示していますが、国内外の観光客を魅了しています。カインシン国際旅行会社のスタッフ トゥ・フオンさんは次のように語りました。
(テープ)
「旧正月テトの後、ベトナム人は一年の幸運を祈るためお寺へお参りに行く習慣があります。そのため、私たちはイェントウ寺、バイディン寺、フォン寺、フン王廟への参拝ツアーを発売しています。このツアーは日帰りで、毎日あります。イェントウ寺、バイディン寺、フォン寺巡りを予約する外国人観光客が多いです。また、多くの観光客はホア・ルー観光地に行くことが好きです。この観光地は「陸のハロン湾」に例えられています。」
フォン寺祭り
国内の多くの会社はカインシン国際旅行会社の寺院への参拝ツアーを予約しています。先ほどのトゥ・フォンさんは次のように語りました。
(テープ)
「寺院への参拝ツアーは普段、午前7時から午後8時まで日帰りです。距離としてはハノイ市からおよそ150キロ離れたところです。このツアーに参加する外国人観光客は多いです。彼らはベトナム人の文化や習慣を理解したいのです」
現場の音
毎年の陰暦1月6日に開幕するフォン寺祭りは3月一杯行われ、ベトナムで最も長い祭りとされています。今年のフォン寺祭りはホン川デルタと北部港湾都市ハイフォンの観光年2013の幕開けとなります。フォン寺の住職ティク・ミン・ヒェン上座は次のように語りました。
(テープ)
「陰暦の1月6日にフォン寺祭りが始 まりました。この祭りは90日間にわたって行われます。昨年、フォン寺にお参りに行った観光客はおよそ150万人です。北部の人々の文化的習慣では、旧暦 1月はお寺へお参りに行く月です。ですから、フォン寺、イエン・トウ寺、タイ・テェン寺などは欠かせない参拝先となっています。」
現場の音
イェントゥ寺
一方、年中行事の一つであるイエン・トウ寺の祭りです。イエン・トウ(YenTu)寺は北部クアン・ニン(QuangNinh)省ウオン・ビ(UongBi)町にあります。イエン・トウ寺に参加する観光客は、チュックラム禅宗の発祥地を訪れるだけでなく、イエン・トウ山の頂上にある独特な建築を観賞することもできます。イエン・トウ山はベトナム仏教の聖なる山で、高さは1068m、頂上は一年中雲で覆われています。山頂にあるドン寺(Chua Dong)で、チャン(陳)時代のチャンニャントン(TranNhanTong)王が人民を指導して、2度のも外敵に勝利した後、イエントゥで修行し、チュクラム(TrucLam)という禅宗を創立しました。
トンラム会社のレ・チョン・タン副社長は次のように語っています。(テープ)
「イエントウ寺へお参りに行く人の中には8割が従来からの参拝者、残りが新規の参拝者です。新規の参拝者はイエントウ寺へ行き方が知りたいのです。そこで、私たちは、彼らに電話や旅行会社を通して案内します。」
春の寺院めぐりツアーは順調な天候、幸福、平穏を祈る目的で行なわれベトナム文化の中で最も美しい習慣の一つとなっています。