(VOVWORLD) -チェム村の集会所はリー・オン・チョン、別名、リータンという人物を祀っています。リー・オン・チョンはフン王の18代における優れた将軍でした。
ハノイ市バク・トゥ・リェム地区トゥイフォン区にあるチェム村の集会所はベトナムで最も古い集会所の一つです。千年の歴史を持つこの集会所はベトナムの伝統的文化・建築様式を保存しています。この集会所は国家の特別な遺跡として認定されました。
チェム村の集会所はリー・オン・チョン、別名、リータンという人物を祀っています。リー・オン・チョンはフン王の18代における優れた将軍でした。死後、王様から「上等天王」という4字を授与した他、リー・オン・チョンを祀る神社を建立しました。当時の人々はリー・オン・チョンをチェムという神とし、リー・オン・チョンが生まれたチェム村に神社を建立しました。チェム村の集会所はリー・オン・チョンが亡くなった791年に建設されました。これまで、幾度も修復されました。
チェム村の集会所は立派に建造され、中にある柱や屋根が見事に彫刻されています。チェム村の集会所を警備する 人レー・バン・ヒエウ( Le Van Hieu) さんは次のように語りました。
(テープ)
「この集会所はホン川に面しており、宮廷の建築様式があるので、見事です。集会所に保存されている現物の中で、最も貴重なものは沈香で造られたリー・オン・チョンとその妻の像、子供たち6人の像です。その他、昔から保存された仏具もあります」
リー・オン・チョンの恩を偲ぶため、毎年旧暦5月15日、チェム村の集会所の祭りが開かれます。チェム村のお年寄りの一人レー・バン・ファク( Le Van Phach) さんは次のように語りました。
(テープ)
「チェム村の集会所の祭りは昔から行われました。今年、チェム村の集会所が国家の特別な遺跡として認定されたことから、私達は嬉しいです」
また、2016年、チェム村の集会所の祭りが国家の無形文化遺産として認定されました。チェム村の集会所管理委員会のグェン・マイン・ティン( Nguyen Manh Thin) 委員長は次のように語りました。
(テープ)
「リー・オン・チョン将軍は初のベトナム外交官です。チェム村の集会所の中には水を汲む儀式は最も重要なことです。神輿の行列は集会所の神を入浴させるため、ホン川の水を汲みます。これには冥福を祈る儀式の他、鳩を放つ儀式もあります。その他、祭りにはボートレース、水泳競技、人間将棋、文芸交流など様々な文化スポーツ活動も披露されます」
現在、バク・トゥ・リェム地区人民委員会はハノイ市行政府に対し、チェム村の集会所の敷地の拡張とこの集会所に関する電子情報ポータルを開設するよう提案しています。チェム村の行政府と住民はこの集会所の維持、保存に全力を尽くしています。