北部山岳地帯ラオカイ省にあるサパ町はベトナムの有名な避暑地です。かつて、ハノイからサパに行くまでクルマや列車を利用しても1日かかりましたが、現在、ハノイとラオカイ省を結ぶ高速道路が建設されたことにより、サパ町へ行く時間が3時間半に短縮されました。
ハノイ郊外にあるノイバイ国際空港とラオカイ省を結ぶ高速道路の全長は245キロメートルで、ハノイ、ビンフック省、フート省、イエンバイ省、ラオカイ省を通過しています。これはベトナムで最も近代的で長い高速道路です。この高速道路の完成により、サパを始め、ベトナム北西部にある観光地への時間が短縮されました。
ハノイからサパへ行く途中、観光客は北西部の美しい風景を存分に楽しむことができます。かつて、ハノイからサパに行く道の大部分は険しい道のりでしたが、現在は4車線の直線を走る高速道路です。これにより、観光客は疲れを感じることはありません。ハノイの観光客グェンハイさんは次のように語りました。
(テープ)
「以前にはサパに行く時、その道のりは山腹にある険しくて、ちょっと恐ろしさを感じました。しかし、現在、ハノイからサパに行く時、大分楽になりました。最も素晴らしいことは行く道にある風景を鑑賞できるということです。これらの風景は平野部のこともあれば、山岳地の時もあり、とても見事です」
行く時間が短縮されたので、観光地の滞在時間が延長されることになります。サンライン・トラベル会社のグェン・ホン・タン社長は「ハノイとサパを結ぶ高速道路の完成により、サパに行く観光客の数が増えている」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「この高速道路の建設により、観光客は北西部に楽に行くことができるようになります。以前は、列車でサパに行く観光客の数が多いでしたが、大分 時間がかかりました。しかし、今、この高速道路で行くと、北西部の多くの地方に行くことができます」
観光客の目から見て、サパは近くなりました。ラオカイ省のビンミン旅行会社のレ・アイン・ダイ社長は次のように語りました。
(テープ)
「ハノイとサパを結ぶ高速道路が完成してから、サパに行く観光客が急増しました。すべてのホテルが満室状態です。サパは駐車場と宿泊施設などを用意しています。サパにある各旅行会社は観光客を迎えるため、多くの文芸公演を行っています。」
海抜2000メートルのサパ町は一年中、霧に包まれる日が多く「秘境の地」といわれていましたが、これからハノイと遠い土地ではなくなることでしょう。