ラフ族の生活改善

(VOVWORLD) - ラフ族はベトナム西北部ライチャウ省ムオンテ県に住む少数民族で、その人口は1万2千人以上です。従来より、焼畑農業を基軸とした生活を続けてきましたが、定置型農業へとシフトしたことにより、生活は一段と改善されています。
ラフ族の生活改善 - ảnh 1ラフ族の人々の家を建てている国境警備部隊の兵士

ムオンテ県パウ地区ニュマ村に住むリ・サ・プさんによりますと、かつては焼畑農業をしていたので、一カ所のところに住まず、不安定で大変な生活を送ってきましたが、現在はライチャウ省の行政府の支援で定置型農業を学び、安定した生活を送っています。リ・サ・プさんは、ライチャウ省の国境警備部隊の支援によって新しい家が建てられ、うれしく思うと述べ、次のように語りました。

(テープ)

「かつては移動耕作だったので、山林を焼払い、トウモロコシや稲を植えた後、別のところへ移動しました。そのため、食料が足りず、森で山芋などを探して食べるしかなかったです。家も仮の小屋のようなもので、布団でも衣服でも持たなかったです。夜寒くなれば、薪を燃やすだけでした。とても大変な生活でした。」

こうした状況を前に、現地の行政府の担当者は、ラフ族が住んでいる森林や山へ行って移動耕作をやめて定置型農業を基軸にした生活へとシフトすることを説得することにしました。パウ地区人民委員会のフィ・チ・ザ委員長は次のように語りました。

(テープ)

「ラフ族の人々に移動耕作をやめて定置型農業を基軸にした生活へとシフトすることを説得することは長い時間がかかりました。地方行政府と各社会団体は何度も何度も説得しましたよ。また、国の投資を活用して新しい村のインフラを整備し、住民にそれを見せて説得しました。」

ラフ族の人々への説得にけん引役を果たしたのは国境警備部隊です。この部隊の幹部と兵士らは毎週山を登ってラフ族の人々が住む山奥へ行きました。結局2006年、ラフ族の人々は国によって建設された新しい村へ引越しし始めました。新しい村に引越しした初めての人であるル・リ・ガさんは引っ越しは正しい決定であると述べ、次のように語りました。

(テープ) 

「森林と山の奥での移動生活はとても大変でした。先祖を祀る所は固定ではなく、引っ越しする度に祭壇を設置しなければならなかったです。国境警備部隊のアドバイスを受けて新しい村に引越しすることにしました。きちんとした家に住み、寒さと空腹に耐えることはなくなりました。本当に良かったです。」

特に、2020年、ホーチミン市と公安省の支援で、ムオンテ県の貧しい人を対象にチャリティハウス建設プロジェクトが展開されました。このプロジェクトの枠内で、1000軒以上の家が建てられ、その中で、ラフ族の多くの家族がこのプロジェクトの対象者として新しい家に引越ししました。その一人であるタン・ミ・セさんの話です。

(テープ)

「かつて、ラフ族の人々は山芋を食べせざるを得ないほど食料が足りなくて、とても大変な生活を送ってきました。しかし、党の関心、特に国境警備部隊の支援により、ばらばら住むことなく、村にとして一カ所にまとまっています。村も家もよく整えられていて、水稲の植え方も教えてもらいました。私たちの生活は依以前よりかなり改善されました。」

ラフ族の人々はこれからも農業に新しい技術を導入し、豊かな生活づくりを目指しています。

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