(VOVWORLD) - 省内の少数民族居住地での経済社会発展事業を促進していくため、ソンラ省人民委員会は、2021~2025年期における発展計画と2030年までのビジョンに関する決議を発布しました。
北部山岳地帯ソンラ省では12の民族が共に暮らしていますが、その中で、少数民族の人々はおよそ85%を占めています。この数年間、同省は少数民族居住地での経済社会発展を目指し、政府の支援を活用して、インフラ整備や、住民の生産経営活動の補助などに力を入れています。したがって、少数民族の人々の生活は一段と改善されました。
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地方行政府と社会政策銀行の融資を受け、モクチャウ県タンラップ村タペン集落に住むスン・ティ・ザさんは畜産に投資しています。これにより、ザさん一家の収入が急増しています。ザさんの話です。
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「村の党委員会と人民委員会の支援を受け、オレンジを栽培するほか、養豚と養鶏を行っています。2019年から、毎年5トンのオレンジや、数百羽の鶏、数百頭の豚を販売しますよ。」
タンラップ村は15の集落があり、人口の90%は少数民族の人々です。数年前から行われてきた貧困解消プログラムにより、村人の物心両面の生活水準が徐々に高まっています。タンラップ村人民委員会のバン・バン・フゥオン副委員長は次のように明らかにしています。
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「党と国家の政策が効果的に実施されていることから、地元住民の生活がよくなっています。余裕のある家庭もたくさん出ています。今後も、貧困家庭を点検し、支援を続けています。」
一方、ソンラ省イェンチヤウ県も政府の支援を活用して、交通網の新築・拡張や、電気網の拡大、学校・診療所の建設などを進めています。これらは貧困解消事業と新農村づくり運動に役立っています。同県の民族課のル・バン・チュン課長は、「地元住民の多数は既に、貧困状態から脱出した」と明らかにし、次のように話しています。
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「少数民族の人々は生産活動に科学技術を導入し、生産構造を商品生産の方向に沿って、転換しています。毎年、貧困率が急減しています。農村部でのインフラや、教育・医療などの状況が徐々に改善されています。」
ソンラ省のほかの県と村も貧困解消プログラムや、インフラ整備プログラムを効果的に展開しています。同時に、各少数民族の伝統文化の保存事業も積極的に促進しています。ソンラ省民族班のルオン・バン・トアン副班長は次のように語りました。
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「これらの政策の具体化は、少数民族居住地の経済・社会・文化発展事業に貢献しています。生産・経営に関わる少数民族の人々の認識や、考え方、やり方も変わっています。現在、わが省は市場経済づくりを目指しています。」
省内の少数民族居住地での経済社会発展事業を促進していくため、ソンラ省人民委員会は、2021~2025年期における発展計画と2030年までのビジョンに関する決議を発布しました。この決議が効果的に実施され、地元の発展事業に新たな原動力を作り出すことが期待されています。