許可書を渡す式典＝VOV

中部港湾都市ダナンは年初から、複数の新規投資プロジェクトに許可書を発給するとともに、投資実行可能性を研究する多くのプロジェクトを承認しました。これは、望ましい兆しとみられています。投資誘致の促進を目指し、同市の当局は行政改革を進めていくとともに、投資家に便宜を図っていくことを公約しています。

許可書を発給されたのは投資総額が２億８０００万度を超える６件のプロジェクトであり、その中の３件は日本とアメリカ企業です。これにより、これまで誘致されてきたダナン市へのFDI=外国直接プロジェクトの件数は８９２件、その投資総額は３９億ドルに達しています。

一方、年初から、新規設立企業数は４８７社、その登録資本金が４兆８０００億ドン（約２４０億円）にのぼっています。ダナン市に１億ドルを投資したばかりの外資系企業「ナムファット」社のレ・ミン・フック社長の話です。

（テープ）

「ダナン市人民委員会や、関連各機関はわが社の困難解決のため、効果的に支援してきました。今後も、当局者から支援を受けていきないのです。２０２２年半ばに、プロジェクトを完了させるために、その進捗度を促進します。」

２０２１年に入り、ダナン市人民委員会は市内の各機関に公文書を送り、行政手続きのさらなる簡素化を指示しています。具体的には、同市は投資手続所要時間を現在の１５日から５日ないし７日に短縮させる方針です。同市計画投資局のチャン・タイン・タム局長は、「今後、競争力の高い健全な投資経営環境づくりに力を入れる」と明らかにし、次のように語っています。   

（テープ）

「計画投資局は関連各機関と連携して、指導部が定めた方向に沿って、新規プロジェクトの管理を強化します。また、投資家の困難解決を目指し、複数の措置を同時にとります。特に、投資経営環境の改善を優先させると見做しています。」 

ダナン市党委員会のグエン・バン・クアン委員長＝VOV

ダナン市は２０１９年や、２０２０年、２０２１年を投資誘致を促進するための年に選び、その目標達成を目指し、多くの政策を発布してきました。具体的な措置により、同市は多くの成果を収めています。PCI=省レベルの競争力指数や、PAPI＝統治・行政・管理効果指数、PAR Index＝行政改革指数、ICT Index＝情報通信技術開発指数が一段と改善されたことはその証とみられています。

ダナン市党委員会のグエン・バン・クアン委員長は次のように明らかにしています。

（テープ）

「我々は、交通や、医療、生産経営条件、電力、浄水、環境などを含め生活とビジネス環境をさらに改善していくことを確約します。また、特別な政策の発布・適用を政府に提案しています。これらは投資家に利益をもたらします。」

こうした中、投資誘致を促進するため、ダナン市は６つの方策を実施しています。中でも、経済体制の完備や、土地企画整理、土地使用権価格を入札方式で決める制度の導入などがあります。これらの措置により、これからも、ダナン市への国内外の投資が増えていくことが期待されています。