ハノイ市 外国投資の誘致で顕著

(VOVWORLD) - ハノイ市はオープンな投資環境や政治的安定、整備されたインフラ、豊富な労働力により、ベトナムにおいて常にFDI=外国直接投資誘致上位地方に入っています。
ハノイ市に対する外国直接投資は同市の経済開発や社会保障に貢献してきました。

年初からの10か月間、ハノイ市に対する外国直接投資額は昨年同期と比べ、27%増にあたる12億8千万ドルに達しました。その中で新規投資プロジェクトは283件で、投資額は1億8500万ドルを超えており、増資プロジェクトは163件で、投資額は5億7300万ドルに達しました。また、延べ324人の外国投資家が株式を購入するために拠出した資本金はおよそ5億2200万ドルとなっています。これにより、ハノイ市はベトナムの外国直接投資誘致上位10の地方の中に入っています。

ハノイ市 外国投資の誘致で顕著 - ảnh 1ホン・サン副会長

ハノイ市に対し大規模な投資プロジェクトを行っている国は日本、韓国、シンガポールなどで、輸出入、物流、建設、情報技術、通信、加工・製造に集中しています。ベトナム駐在韓国企業協会のホン・サン副会長は次のように語りました。

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「投資家はハノイ市行政当局の指導・運営や投資家に対する関心を高く評価しています。これは韓国をはじめ、外国の投資家に安心感をもたらしています」

経済政策研究所のグエン・クォク・ベット副所長は、新型コロナウイルス感染症がまだ各国にマイナス影響をもたらしている中で、ハノイ市への外国直接投資の増加は前向きな兆しであるとの見解を示し、次のように語りました。

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「この成果は2022年の著しい経済回復を示すものです。また、これは外国直接投資の誘致に明るい展望を約束しています」

ハノイ市の指導部は産業界、中でも外資系企業を地元の発展と国際社会との統合の推進力と見なし、2021年~2025年期に300億ドル~400億ドルの外国投資を誘致し、投資の実行額を200億ドル~300億ドルにするとともに、外国直接投資誘致を持続可能な開発目標の実施と連携させ、競争力と付加価値の高い製品の生産プロジェクトを優先させる方針を打ち出しました。

外国直接投資誘致上位地方としての地位を確立するため、2021年、ハノイ市の指導部は2021年~2025年期にソクソンクリーン工業団地やドンアイン工業団地、フーギア拡張工業団地などを含む2か所から5か所の工業団地建設計画を採択したほか、地域連携や都市化、社会経済開発に重要な役割を果たす環状道路4号建設プロジェクトを促進しています。経済研究所の元所長であるチャン・ディン・ティエン准教授は次のように語りました。

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「投資を誘致するためにはインフラ整備を行わなければなりません。その中で都市、産業インフラを十分に整える必要があります。また、国内市場が順調であれば外国投資の誘致を強化することができます。外国の投資家や質の高い投資プロジェクトの殺到はハノイ市にさらなる改革を求める圧力が強まるでしょう」

現在、ハノイ市は都市インフラ開発やスマートシティの構築、環境に優しい近代的な技術を使用する裾野産業、情報技術、観光、金融サービス、銀行、人材育成、ハイテクアグリカルチャー、クリーンかつ安全な食品などの分野の質の高い外国投資プロジェクトの誘致を優先しています。ハノイ市人民委員会のグエン・マイン・クエン副委員長は次のように語りました。

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「我が都市は開発計画を充実し、それぞれの地域、分野に対する投資誘致プロジェクトをリストアップしています。これを基に、ハイテク使用プロジェクトを選択し、優遇政策やメカニズムを作成する計画があります」

年初からの10か月間におけるハノイ市の外国投資誘致は目覚しい成果を収め、ハノイをはじめ、ベトナムの投資環境に対する信頼感を示しています。今後も、地元の潜在力の活用や行政当局の適切な指導により、ハノイ市は魅力的な目的地であり続けるでしょう。

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