ベトナムとラオスの経済協力モデルである「ユニテル(Unitel)」

(VOVWORLD) - 現在、スターテレコム社は、ラオスにおける通信サービスとデジタルサービスを提供する大手企業であり、両国の党と政府から、経済協力のモデルとして認められています。
ユニテル(Unitel)はベトナムの軍隊工業通信グループ「ベトテル」とラオスのラオ・アジア・テレコム公社との合弁会社スターテレコム(Star Telecom)社によってラオスで展開されている通信サービスです。現在、スターテレコム社は、ラオスにおける通信サービスとデジタルサービスを提供する大手企業であり、両国の党と政府から、経済協力のモデルとして認められています。
ベトナムとラオスの経済協力モデルである「ユニテル(Unitel)」 - ảnh 1(写真:baochinhphu.vn

お聴きいただいているのは、オンライン販売をしている「マダム」という店のオーナー、ホンパチャン・フォミンさんの音声でした。安定したインターネット接続により、彼女のオンラインショップには何百ものフォロワーがあり、注文が殺到しています。

ホンパチャン・フォミンさんは次のように語っています。

(テープ)

「オンラインショッピングは一般的になりつつあります。電子商取引が発達している現在、私たちは、オンラインショップに着手することにしたのです。以前、顧客は、品物を買う為に店へ足を運ばなければなりませんでした。しかし、現在は、家にいるだけでも、好きな製品を選んで、価格交渉をしてから購入するようになっています。とても便利です。スターテレコム社の通信サービス『ユニテル』を利用したオンライン販売は円滑に進み、売上高が増加する一方、顧客も多様になっています」

2009年に通信サービス『ユニテル』はラオス国内で展開され始め、わずかなシェアを占めていました。当時、ラオスでは、3つの通信大手であるETL、LTC、およびBeelineが10年間余りにわたって展開されています。しかし、その2年後の2011年まで、ユニテルは利用者の信頼を得るようになりました。現在まで、ラオスにおける約58%の消費者が通信サービス『ユニテル』を利用しています。

首都ビエンチャンに住むフェット・サイソンカム(62歳)と娘とのインターネット電話による会話の音声でした。フェットさんは、通信サービス『ユニテル』が使用者の多種多様なニーズに対応できると明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「定年退職してから、雑貨店を営んでいます。携帯電話の通信サービス『ユニテル』のSIMカードをも販売しています。近所の人々は、よくSIMカードを買いに来ます。大多数の人はユニテルを利用しているようです。我が家もこのサービスを利用しています。速度がとても速く快適なインターネットを楽しめるからです。これにより、通信速度の遅い、または、僻地に住む親戚、友だちとインターネット電話を利用することができました」

これまで、通信サービス『ユニテル』は、すべての郡をカバーすることにより、市場の57%を占めています。ラオスの人口 100 万人当たりの光ファイバケーブルの平均密度は、世界平均密度の 6.6 倍と計算されています。この結果、ラオスは、第4世代移動通信と高速インターネットにアクセスできる人口の割合が最も高い国の一つとなっています。

スターテレコム社は、デジタルサービスを提供する最初の通信企業であり、ラオス政府の戦略的パートナーになっています。同社は、ラオス語入力システム、オンラインテストシステム、戸籍管理システム、電子決済などの主要な電子政府システムを展開しています。

特に、ラオスのモバイル銀行サービス「U-Money」は、顧客が電子決済サービスを便利で安全的に利用するのに役立っています。同社は、技術応用を連続的に行うとともに、経営規模を拡大することにより、およそ2万7000人の雇用を創出しており、社会保障にも貢献しています。

ベトナムとラオスの経済協力モデルである「ユニテル(Unitel)」 - ảnh 2ラオスのチャンサモーン・チャンニャラート副首相兼国防大臣(写真:quochoi.vn

ラオスのチャンサモーン・チャンニャラート副首相兼国防大臣は次のように語っています。

(テープ)

「私たちは、ラオスの社会経済開発に対するスターテレコム合弁会社の大きな貢献を高く評価します。同社の貢献はベトナムとラオスの従来からの関係の緊密化にも繋がっています」

スターテレコム社は、2025年にラオスにおける最大経済グループになるという目標を設定しています。同社は、正しい経営戦略を実施したことにより、ラオスにおける大手通信会社となり、外国市場におけるベトナムのブランディングに貢献しています。

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