(VOVWORLD) - ベトナムの国家ブランドの価値は迅速に高まっていますが、この成果にはジョイントベンチャーの多大な貢献があります。
繊維製品会社10号のタン・ドゥク・ビェト社長=baodautu.vn |
イギリスのブランドコンサルティング会社ブランド・ファイナンス(Brand Finance)が発表した世界各国の国家ブランドの価値を数値化したランキング「世界で最も価値のある国家ブランドトップ100」2020年版によりますと、ベトナムの国家ブランドの価値は前年と比べ、29%増にあたる3190億USD で、前年の42位から33位に順位を上げました。
そして、2021年版によりますと、ベトナムの国家ブランド価値は前年比で21.6%増の3880億USDに高まりました。これらは18年前に始まったベトナムの国家ブランド戦略の効果を示すものと見られています。
ベトナムの国家ブランドの価値は迅速に高まっていますが、この成果にはジョイントベンチャーの多大な貢献があります。
この数年間、各企業はイノベーションや、近代的科学技術の研究・開発・導入などを促進し、多くの成果を収めています。新型コロナウイルス感染症の深刻な被害を受けたものの、2022年、ベトナムの企業124社は引き続き自社の地位を高めています。その中には、繊維製品会社10号(マイ・ムオイ)や、電球生産会社ディエンクアン社、Hapro社, Habeco社、ラムドン旅行会社などがあります。
繊維製品会社10号のタン・ドゥク・ビェト社長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「『繊維製品会社10号』というブランドづくりの最初の要素は製品の質です。2つ目は製品の多様性です。わが社のデザイナーや、技術者、熟練労働者は質の高い製品を作り出しています。ヨーロッパのデザインや、日本の技術と基準を導入することなどによりわが社の成功につながっています」
一方、中部港湾都市ダナンの製薬企業ダナファ(Danapha)社もブランドづくりのプロセスにおいて成功を収めています。これまで、同社の多くの製品は国家基準に達するものとして認定されてきました。現在、同社は薬材栽培地の拡大や、薬品生産工場の新築などに力を入れています。レ・タン・ビン社長の話です。
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「現在、わが社は薬草から、数百種類の薬品を生産・販売しています。これらは昔から伝えられてきた貴重な薬品です。これは重要な成果ですが、我々はこれにとどまらず、薬草・薬品研究・開発を引き続き促進し、コミュニティの健康保護・増進に貢献しています」
商工省所属の貿易振興局のホアン・ミン・チェン副局長=TTXVN |
ベトナムのジョイントベンチャーは、ブランドが製品の価値向上にとって重要な役割を果たすことをよく認識し、ブランドづくりを促進しています。こうした中、管理機関は企業のブランドづくりのプロセスを支援するため、複数の措置をとっています。
商工省所属の貿易振興局のホアン・ミン・チェン副局長は次のように明らかにしています。
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「ブランドづくりや、輸出入に携わる管理機関、専門家、団体、企業はベトナムの国家ブランドの価値を活用するように取り組んでいます。また、各企業が困難を乗り越え、ブランドを確立できるように、多くのソリューションを出しています。今後も、ベトナム企業のブランドに関わるPR活動を促進していく方針です」
ベトナム経済は迅速かつ着実に発展しています。また、輸出入活動も急増しています。2021年の輸出総額が3360億ドルに達し、2020年と比べ19%増となったことはその証の1つと見られています。エコノミストらによりますと、その成果はベトナムの国家ブランドの価値向上によるものであるとしています。
こうした中、ベトナムは、今後も国家ブランドの価値をさらに向上させるために取り組んでいく方針を打ち出しています。