(VOVWORLD) - 国内外の組織とエコノミストらは、「今年、ベトナム経済の成長率は7%ないし7・5%に達する見通しである」と予測しています。ベトナム政府も経済が迅速かつ持続可能な発展をする年を目指しています。
1月末に、計画投資省所属国家経済社会情報・予測センターは、2021∼2025年期におけるベトナムの経済社会発展に関する2つのシナリオを出しました。1つ目は、新型コロナウイルス感染症が長引き、国内外に多大なリスクや、不安定をもたらし続けることを想定し、年平均の経済成長率が6・3%に達すると見込んでいます。2つ目は年平均経済成長率が6・8%に上ると予測しています。
これに関し、中央経済管理研究所のファン・ドゥク・ヒェウ副所長は、「当面、新型コロナによる被害克服や、成長維持、体制改革と経営環境改善の促進は重要な目標である」とし、次のように分析しています。
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「ご存知のように、ニューノーマルにおいて、企業の再構築や、ビジネスチャンスの活用などは迅速に行わなければなりません。体制は企業が迅速かつ効果的に困難を解決することに役立つものでなければなりません。財政・金融政策のほか、体制改革は非常に重要なものだと思います。」
グエン・ディン・クン博士=dantri.com.vn |
エコノミストらは、「2020年におけるベトナムのGDP=国内総生産の伸び率が2・91%に達したことは2021年の発展事業に有利な前提を作り出している」と分析しています。政府の経済戦略コンサルタントを務めるグエン・ディン・クン博士は、「ベトナム企業の97%が中小・零細企業であることから、今後も、政府は税制や、資金などの面で、支援していく必要がある」と訴え、次のようの述べています。
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「これは今後の発展にとって、原動力となります。税制面での優遇措置についてですが、これは国会の権限範囲にあるので、国会は法律を改正することができます。問題は、その政策を迅速に改正・補充させることです。」
2021年1月1日、企業法や、投資法、PPP官民連携方式による投資法が発効されましたが、これらの法律は、企業の活動や、経済活動に有利な条件を作り出します。先ほどのグエン・ディン・クン博士は次のような見方を示しています。
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「第13回党大会は、体制改革事業に突破口を切り開くため、既存体制の完備や、土地使用権市場をはじめ市場・生産などの発展を促進しなければなりません。これらの問題を効果的に処理することはあらゆる財源の活用に役立ちます。したがって、GDPの成長率は8%ないし9%に達する可能性もあります。」
経済回復・発展を目指す措置をとるとともに、政府は電子政府づくりや、電子商取引の発展、新しい経営モデルの開発などに力を入れています。政府の正しい政策や、企業と国民の努力、国際協力などにより、今年や、向こう数年間に、ベトナム経済は迅速かつ持続的に発展していくことが期待されています。