今年上半期の前向きな兆し

(VOVWORLD) -  今年上半期、ベトナム経済は前向きな兆しを見せ、GDP=国内総生産の伸び率は6.42%に達しました。また、生産活動は力強い回復を見せ、経済成長にかなりの貢献をするとともに、今年下半期と来年の好転に弾みをつけるとしています。
先頃、統計総局が発表したデータによりますと、多くの分野は前向きな成長を遂げ、国内の63の省・市の中で56の省・市の経営指標と鉱工業生産指数は昨年同期と比べ、上昇しています。また、加工・製造産業は経済成長の推進力となり、成長率は8.67%に達しています。
今年上半期の前向きな兆し - ảnh 1写真提供:TTXVN

商工省・工業局のファム・トゥアン・アイン副局長はこの成果の理由として、政府、首相が公共投資の実行や重要な産業プロジェクトの展開を断固として指導し、FDI=外国直接投資の誘致が国内生産能力の向上に寄与したことを挙げました。

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「世界市場が回復を見せている中で、政府、各省庁、地方は業界団体とともに歩み、締結したFTA=自由貿易協定のメリットの活用に取り組み、繊維製品や革靴、電子製品、加工食品などのベトナムの主要輸出品の注文の増加に導いています。一方、国内企業をはじめ、産業界の能力は政府の支援政策の総合的な影響により、改善されてきました。国内企業の輸出額はFDI=外資系企業のおよそ2倍となっています。これは前向きな兆しです」

企業の生産活動の維持を支援するため、先ごろ、政府は特定の商品・サービスに対する付加価値税(VAT)税率を10%から8%に引き下げることを7月1日から2024年末まで延長する決議案を承認しました。2024年の下期6ヶ月間についてVAT税率2%を引き下げる当該決議案は、第15期国会第7回会議にて可決される見込みです。産業界はこの決定を喜んでいます。というのは付加価値の引き下げは生産コストダウンと製品の価格低下につながり、企業の生産回復と拡大に役立つからです。ビナ・ファーマグループのグエン・ティ・ジエム・ハン取締役副会長は次のような見解を述べました。

(テープ) CTTP/V6 KTVN 08-14/07 HANG

「これまで、減税、とりわけ、付加価値税の税率の引き下げは産業界に利益をもたらしています。これは生産コストの大幅削減に寄与したからです。また、消費者に前向きな影響を新手、購買の刺激が図られます。一方、企業は減税から得られる金額を再生産に活用することができます」

ただし、専門家によりますと、世界経済が大きく変動している中で、国内経済は前向きな兆しを見せるものの、期待通りの回復が図られていません。また、根強いインフレ圧力や、サプライチェーンの寸断危機、地政学的リスク、エネルギー価格の高騰などは世界、およびベトナム経済に悪影響を与えています。さきほどの商工省・工業局のファム・トゥアン・アイン副局長は今後、中・長期的な生産と事業活動の維持を目指す解決策について触れ、次のように語りました。

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「政府が承認した支援政策を主体的に展開し、産業界、とりわけ主要輸出分野の困難解決に取り組みます。同時に、輸出と国内消費向けの新たな生産プロジェクトを開始し、生産能力の向上、輸出品の供給源の増加を目指します」

製品の出荷を促進するため、多くの企業は輸出市場と国内市場の開拓に力を入れ、市場のニーズに応え、製品構造の転換を行い、コストの削減、競争力の向上、持続可能な開発を目指します。また、新しい設備や新技術の導入に投資を強化し、国内の供給ネットワークの連携を進め、外国への依存度を下げるとともに、製品・サービスの質的向上、価格の引き下げに力を入れ、市場シェアを拡大することが狙いです。

世界経済のマイナス影響にもかかわらず、国内生産の成長は喜ばしい兆しであり、年末までの数カ月、および向こう数年の推進力となるでしょう。

 

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