今年上半期のFDI誘致 前向きな兆し

(VOVWORLD) - 今年上半期、政府、各省庁、地方は産業界の投資経営活動を妨げる法的障壁やボトルネックの解消に取り組んできた結果、FDI=外国直接投資の誘致は目覚しい成果を収めました。

具体的には、FDI額はおよそ152億ドルに達し、昨年同期と比べ、13%増となりました。今後も、伸び率が維持されると予測されています。

今年上半期、新規プロジェクトの投資額と増資プロジェクトの投資額はそれぞれ46.9%、および35%増となりました。また、実行額は108億ドルを超え、昨年同期と比べ、8.2%増となっています。FDIの認可額と実行額の増加は国内生産活動に拍車をかけてきました。

注目すべきは投資プロジェクトの質がかなり向上しています。また、半導体や電池、光電池、電子製品、付加価値が高い製品生産プロジェクトが拡大されています。

国内の多くの省・市は行政手続きの改革や投資促進に取り組んでいます。例えば、北部ビンフック省は国内各地に先駆けて、投資環境の改善や外国人投資家の誘致、中でも、付加価値が高く、先端技術を利用するプロジェクトの誘致に力を入れ、投資家に地元の工業団地に関する必要な情報を適宜に提供してきたお陰で、今年上半期の同省へのFDI額は4億3千万ドルを超え、今年全体の計画のおよそ9%を上回っています。ビンフック省工業団地管理委員会のグエン・スアン・フオン委員長は次のように語りました。

(テープ)

「当省は来てくれる投資家を地元の住民として扱います。企業経営者はビンフック省に来て、自国で事業を行うかのような、優しい投資環境が整備されています。産業界に好ましい条件を提示するため、対面接触を減らし、オンライン公共サービスの提供を促進し、オンラインで申請書を受け取り、結果を通知し、オンライン決済を行っています。一方で、工業団地内の広い土地を用意しています」

ビンフック省のほか、首都ハノイ、北部バクニン省、港湾都市ハイフオン、南部ホーチミン市、バリア・ブンタウ省、ドンナイ省なども整備されたインフラシステムや安定的な労働力、生産活動の困難解決、および経済回復を目指す地方行政当局の適切なソリューションにより、FDI誘致で先頭に立っています。ハイフオン市、トゥイグエン県にあるベトナム・シンガポール工業団地に入居したJasanベトナム有限会社のチャン・トゥイ・チャン副社長は次のように話しました。

(テープ)

「わが社は外資系企業で、ハイフオン市の行政改革や投資環境の改善を実感できます。市の行政当局は企業の問題点の解決を積極的に支援しています。この前、行政手続きの処理は15日から20日、ひいてはそれ以上がかかりましたが、今は一日しかかかりません。これにより、ハイフオン市での投資の拡大が容易になります」

今年上半期のFDI誘致 前向きな兆し - ảnh 1チャン・クォック・フオン次官    写真提供:baotintuc.vn

今年上半期の目覚しい成果を見て、国内外の金融機関は今年全体のベトナムのFDI誘致は前向きな伸び率を維持すると予測しています。この予測はマクロ経済の安定、前向きな経済回復、サプライチェーンの多様化戦略における多国籍企業のますます高まる役割といった3つのコア要素を基に出されたものです。また、ベトナムに対する投資家の信頼が強化されていることも重要な要素となっています。計画投資省のチャン・クォック・フオン次官は次のように強調しました。

(テープ)

「投資家は投資誘致を目指すベトナムの具体的な行動を目にしました。土地やエネルギー、人材などに関する基本的な要求に応えられるよう、必要な準備を行っているということです。計画投資省はハイテクや半導体産業に携わる5万人の技術者や、質の高い人材の育成を委託されました。国際社会における我が国の地位向上はバリューチェーンなどへの参入の強化に基本的な前提を作り出すでしょう」

現在、ベトナムは様々な先駆的な産業への投資を強化しており、テクノロジー業界でイノベーションやデジタル化が進んでいます。また、電子製品のサプライチェーンにおけるベトナムの地位が日増しに向上しているので、外国の電子製品生産企業はベトナムに殺到しています。

今後、政府、首相は今年全体のFDI誘致の目標を達成するため、下半期のFDI誘致の促進を目指す適切な措置を講じるとしています。



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