(VOVWORLD) - 先ごろ、ベトナム政府は「柔軟かつ安全な対応、効果的な疫病の抑制」を目指す臨時の措置に関する決議128号を発布しました。これは、ニューノーマルを迎えるためのもので、その中で、公共投資の資金調達を促進することは景気てこ入れと見なされています。
現在、新型コロナウイルス感染症による最も深刻な被害を受けた各省でも、疫病対策を進めながら経済回復のための措置を積極的に展開しています。これらの地方は公共投資の資金調達を重視しています。
クアンニン省はその一例です。同省は年末まで、100％の公共投資額を調達するという目標を掲げています。これは、省内の全社会開発投資額の増加率とGRP＝域内総生産の伸び率が二桁台になるという目標達成を目指すものとみられています。
クアンニン省人民委員会のカオ・トゥオン・フイ副委員長は、「わが省は公共投資プロジェクトに便宜を図っていく」と明らかにし、次のように語りました。
（テープ）
「公共投資の資金調達を促進していきます。先ごろ、わが省は、『100日間で、3件の重点的プロジェクトを完了する』という目標を設けました。これを目指し、行政改革と経営投資環境の改善を強化すると同時に、立ち退き作業も加速させます。」
実際、ベトナム政府と各地方は常に、公共投資を経済成長を促進する原動力と見做しています。国民経済大学のマクロ経済学科のファム・テ・アイン科長は、「首相は、計画投資省をはじめ関連各省庁に対し、公共投資に関わる政策を点検し、公共投資活動の質的向上に力を入れるよう指示しているが、2021∼2025年期の経済・回復・発展事業に有利な条件を作り出す」と分析し、次のように語りました。
（テープ）
「今年上半期に、全社会開発投資額は7％、外国投資は6・8％増加しました。こうした中、エコノミストらは、国家レベルのインフラ整備プロジェクトの進捗度を加速することを勧めています。これは新型コロナ収束後の大規模なプロジェクトの実施に役立つからです。」
しかし、疫病の影響により、年初からこれまでの公共投資の資金調達率は目標値の47％にしか達していません。これに関し、チャン・スアン・ハ財務次官は次のように述べています。
（テープ）
「プロジェクト管理委員会とプロジェクトを実施する機関は重要な役割を果たしています。そのため、これらの機関はプロジェクトの進捗度に注意する必要があります。」
現在、各地方は公共投資を促進するため、関連各問題の解決に力を入れています。また、関連各省庁は公共投資プロジェクトを点検しています。これらは公共投資プロジェクトの加速や、その質的向上などに貢献するものと期待されています。