ベトナム中部カインホア(KhanhHoa)省カンソン(KhanhSon)県ソンビン(SonBinh)村は新農村作りプログラムを展開するため、強みである樹木の栽培に集中しています。このことは現地の貧困解消に大きく寄与しています。
ソンビン村へ足を運ぶと、ドリアンやジャックフルーツ、サトウキビ、コーヒーの栽培をよく目にします。リエンホア(LienHoa)村落に住むラクライ(RacLay)族のマウ・ティ・ランさんの家は涼しい木陰の庭の真ん中にあります。家の軒先には、実がたくさんついたドリアンの木々、家の裏手はコーヒー畑です。(テープ)
「以前は、好みによって木を植えていました。しかし、村の農業奨励担当者の案内を受けてから、コーヒーを栽培することにしました。コーヒーの木を面倒する力はそんなにかからず、又、時々コーヒー豆の値段が下落しますが、でも収入はかなり高いです。現在、コーヒーの売れ行きはいいですよ。」
このように語ったランさんは 「現在、家のコーヒー畑は3年目のコーヒーの木が500本あり、収獲を控えています。一方、価値のない果樹の代わりに、70本のジャックフルーツ、十本あまりのドリアンを栽培している」と明らかにしました。
(テープ)
「ドリアンとジャックフルーツはカンソン地域の特産物です。ドリアンの売れ行きがいいので、栽培を増やすもりです。」
現在、ソンビン村はカンソン県における経済的価値の高い果樹栽培の重点地域となっています。この地は又、200ヘクタールに及ぶ同県では最大規模のドリアン栽培地ともなっています。この地のドリアンは果肉がクリーム色で甘く、種が小さいので、カンホア省の知的所有権局で初の農業製品として商標所有証明書を発給されました。
ソンビン村人民委員会のレ・アン・サン委員長は「現地の住民の収入をアップさせる為、地元の気候と土壌に相応しく、好まれている樹木の栽培を集中している」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「私たちは10世帯によるコーヒーの集中的栽培を試験的に行っています。こうした形が成功すれば、さらに拡大させたいのです。今後も、サトウキビ、ドリアン、コーヒーなどの栽培クラブを設立する予定です。」
このように語ったサン人民委員長は「価値の高い樹木の栽培のお陰で、地元の少数民族が貧困を乗り越えるだけでなく、豊かな生活を送られるようになった。これは新農村作りへ向けたソンビン村の成功だ」と明らかにし次のように述べました。
(テープ)
「2012年当初には、村全体の貧困世帯は180世帯で、34,6%に占めていましたが、同年末現在この割合は20,4%に下がりました」
正しい方向へ向かっているソンビン村がさらに発展していくことでしょう。