ザライ省イアペット村における繁殖牛飼育プロジェクトの実施による効果
(VOVWORLD) -住民の生計を支援するため、イアペット村行政当局は貧困世帯および準貧困世帯に繁殖用の雌牛を1頭ずつ提供しました。これらの牛は、地元で調達された交雑種の雌牛です。
中部高原地帯テイグエン地方ザライ省ダクドア県イアペット村における住民の生計支援を目的とした繁殖牛飼育プロジェクトは、2022年から実施されました。本プロジェクトは、少数民族居住地と山岳地域における経済社会開発国家目標プログラム、および持続可能な貧困削減国家目標プログラムの一部となっています。
イアペット村は、ザライ省において特に困難な状況にある地方です。村には約9200人を擁する1800世帯あまりがあります。村民の大半は少数民族ジャライ族とバナ族です。住民の生計を支援するため、イアペット村行政当局は貧困世帯および準貧困世帯に繁殖用の雌牛を1頭ずつ提供しました。これらの牛は、地元で調達された交雑種の雌牛です。
アルフン集落に住むジャライ族であるラマ・ティムさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「政府は貧困削減のため、貧困世帯に繁殖用の雌牛の飼育をサポートしてくれました。現地では、多くの世帯が繁殖用の雌牛の飼育をしています。我が家の雌牛は年に1頭の子牛を出生します」
プロジェクトを実施するとき、村の指導者は村民による会合を開き、牛の受給要件を満たす世帯を公開的に評定します。牛の受給対象世帯がリストアップされた後、住民が種牛の供給場所を訪れ、自分で牛を選ぶことができます。
イアペット村人民委員会のル・コック・トアン委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「国は、一つの世帯に対して、およそ1500万ドン、約9万円に相当する種牛1頭 を供給します。さらなる大きい種牛を購入したい場合は、自己資金を拠出することも可能です。現時点で、109世帯が種牛支援プロジェクトの対象者となっています」
地元の行政当局は、貧困世帯と準貧困世帯に種牛を供給するとともに、牛の飼育技術や、疾病予防対策などを教えます。村民たちは牛の飼育技術や管理方法を身につけたことにより、ほとんどの牛が順調に生育・発育し、出産に至っています。
イアペット村の村民あるネックさんは次のように語っています。
(テープ)
「我が家は1頭の牛を飼っています。現在、その牛は子牛を1頭産みました。これにより、我が家の生活は貧困状態から抜け出すことができました。とても喜んでいます。今後、さらに努力し、生活の改善と収入の増加を目指したいのです」
一方、他の村民は次のように述べています。
(テープ)
「以前、我が家の生活はとても大変でした。幸いなこと、国の支援により牛を飼育することができ、生活は大きく改善されました。党と国家にとてもありがたいことだと感謝しています」
イアペット村における繁殖牛飼育プロジェクトは、住民の貧困解消と家庭経済発展に貢献しています。同村は今後もプロジェクトを推進し、より多くの住民世帯への支援を継続する方針です。