世界工芸ネットワークのメンバー バンフック・シルク工芸村
(VOVWORLD) -最も有名なのは、『バン(Van)』という名前のシルクです。シルクの表面には滑らかで光沢のある花が型押しされており、隠れた花は光が当たったときにのみ現れます。
ハノイ市内ハドン区のバンフック・シルク工芸村は、2025年2月、世界工芸評議会によって世界工芸都市のメンバーとして認定されました。これは、地元のシルク製品を積極的にPRし、伝統工芸の保存に貢献するとともに、世界的な工芸業界においてベトナムの工芸村ブランドを確立するための良いの機会となっています。
ベトナム全国各地における最も長い歴史ある絹織物村の一つであるバンフック・シルク工芸村は、1000年以上の歴史を誇り、ベトナム記録書籍センターにより「今日まで活動を維持している最も古い絹織物村」として認定されています。バンフック・シルク工芸は、歴史の様々な浮き沈みを経て、今なお、地元住民によって維持・発展されています。シルクを織る職人たちは、伝統工芸への愛情を込めて、器用な手先によって、しなやかで光沢なシルク生地を作り出しています。そのため、同村のシルクは、品質、デザインともに高く評価され、国内市場に一定の地位を占めるブランドとなっています。
カン副委員長 |
バンフック居住地人民委員会のグエン・バン・カン副委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「バンフック・シルク工芸村は、ユニークな模様のシルク生地、さまざまな色やデザインの幅広い製品で有名です。特に、最も有名なのは、『バン(Van)』という名前のシルクです。シルクの表面には滑らかで光沢のある花が型押しされており、隠れた花は光が当たったときにのみ現れます。かつてパリ万国博覧会に出品されました。現在、職人たちは、精緻な伝統織物である錦の復元にも取り組んでいます」
2024年10月末に、世界工芸評議会の国際審査委員会は、バンフック・シルク工芸村を視察した際、同村の独特な価値、特に数世紀にわたり、継続的に発展している伝統工芸の文化的・歴史的価値を高く評価しました。
バンフック居住地人民委員会のカン副委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「バンフック・シルク工芸村が、世界工芸評議会の68番目のメンバーとして認定されたことは、大変光栄に存じます。私たちにとって、これは大きな責任であると同時に、バンフック・シルク工芸村のイメージを世界に広め、各国の伝統工芸、国内外の観光客などに広くアピールする機会でもあります」
CTV/Vietnam+撮影 |
世界工芸評議会の国際審査委員会によって認められた要素の一つは、村には今なお多くの熟練した職人がおり、伝統的な文化価値の高い製品を開発し、職業に専念していることが挙げられました。これらの職人は情熱を持ち、伝統工芸の保存と発展に重要な役割を果たしています。例えば、「チャウ・ヴァン・マオ」という名前の絹織物工房のオーナーであるグエン・ティ・タムさんは、古代絹の文様を復元することに成功しただけでなく、絹に花を織り込むという斬新な技法も開発した人です。一方、工芸家のチャン・ティ・ゴック・ランさんは、しわになりにくく色落ちしない絹製品を開発し、織物技術を改良して半工業的な生産体制へと移行させ、村の伝統工芸の発展を促進する戦略的製品へと成長させた人です。
この二人の工芸家の話しをお聴きください。
(テープ)
「私たちは、世界各国の職人との協力関係を構築し、互に知見を共有し、共に時代の潮流に合った製品開発を行うことを望んでおります」(テープ)
「私たちは、バンフック村の伝統工芸の保存と発展を望んでいます。世界工芸評議会の要求に応えることができれば、バンフック村のシルク製品は新たな発展段階に飛躍するでしょう。私たちは古来の伝統を維持する一方、国際社会への統合もめざします」
世界工芸都市のメンバーになることは、バンフック・シルク工芸村に多くのチャンスをもたらす一方、製品の品質とデザインの絶え間ない改善、市場競争力の向上が求められます。
バンフック居住地人民委員会のカン副委員長は次のように述べています。
(テープ)
「バンフック村で生産されたシルクを識別できるように、シルク生地の端に『Lua Ha Đong(ハドンシルクの意味)』という文字を生地に刻印します。同時に、地元の絹織物の模様を刷新するため、模様デザインコンテストを開催し、今後の模様の革新を図り、バンフック・シルク工芸村ならではのオリジナル模様を保持し、その独自性とブランドを確立する方針です」
バンフック・シルク工芸村のシルク製品は、貴重な文化遺産であるだけでなく、ベトナム人の創造性と向上心のシンボルでもあります。工芸家や熟練工、および現地住民のたゆまぬ努力により、バンフック・シルク工芸村はさらに発展していくはずです。