クァンナム省はベトナム中部にあります。近年、新農村作りに関する国家目標プログラムに積極的に参加しているクァンナム省はインフラ整備に13兆ドンを投資してきました。同省の数千戸の農民世帯は村レベルの道路建設に自宅の土地を自発的に提供しました。現在、同省の農村部は大きな変貌を見せています。特にクァンナム省、ディエンバン県、デェンチュン村は全国の新農村作り運動のモデルとなっています。運動が始まった直後、この村の指導部は村の道路舗装化や水利施設整備を展開しました。
また、村の指導部は農業協同組合が企業と連携して、農産物を加工、経営するよう呼びかけました。現在、デェンチュン村の農民一人当たりの年収は2千2百万ドンから2千4百万ドンにのぼっています。貧困率は3%でしかありません。これにより、この村は新農村作り運動の19の目標を達成したクァンナム省の最初の地方となっています。ディエンバン県に住む農民、ドァンルォンさんは次のように語りました
(テープ)
「新農村作り運動は多くの利益を農民に与えています。以前、わが家は小さな田んぼで働いたので、大変でした。現在、各農民世帯は連携して、大きな田んぼを作ったので、生産高はあがっています。また、わが家は村の道路拡張に土地を提供しました.私は故郷の建設事業に寄与したいと思います」一方、クァンナム省、ズイスエン県、ズイホア村、ズイソン村、ズイフォック村などの多くの村も新農村作り運動に積極的に参加しており、19目標の中の17目標を達成してきました。ズイスエン県、ズイチン村人民委員会のグェンバンチェン委員長は次のように語りました
(テープ)
「わが村が新農村作り運動に参加したのは遅かったがこの運動の全ての目標をまもなく達成します。今後、政府の投資額を調達するほか、住民の力を更に発揮して、街灯システムを設置してもらいたいと思います」
ズイスエン県の指導部は農民家庭に対し、大規模な田んぼ作りや道路舗装化、水利施設整備を行なうよう呼びかけました。また、この県の指導部は農民が近代的な技術を質の高い稲作や無農薬野菜作り、工業用作物作りに導入することを指導しました。1ヘクタールあたり農地面積で唐辛子やピーナツ、スイカを栽培すれば、その収益は15億ドンになります。ズイスエン県農業農村開発課のバンバナム課長は次のように語りました
(テープ)
「新農村作り運動の実現は農民一人一人の家の中から田んぼへと広がっています。我々は農作物の転作、県と村レベルの道路舗装化、農民と企業の連携を効果的に実施しました。新農村作りが始まってからのの4年後、わが故郷は大きな変貌を見せました」
年末までに、クァンナム省では新農村作り運動の全ての目標を達成する村の数は44になる見通しです。こうした成果に満足していないクァンナム省の指導部は引き続き新農村作り運動の大きな利益を幅広く宣伝してゆくことでしょう。