ニンフォック県トアントウ村は、ユニークなサービスや、国内でも有名なナムクオン砂丘などがあることで広く知られています。この村には、主に農業と畜産に従事する500余りの世帯が住んでいます。この村を訪れる観光客は、伝統文化のパフォーマンスを観賞したり、野菜の栽培や、ヤギのエサやりなどの日常生活の体験ができるほか、ナムクオン砂丘の美しい景色を堪能することが出来ます。

砂の上を歩いているチャム族の女性の姿は非常に魅力的です。

ハノイ市のズムック芸術写真クラブの一員であるブ・ティ・フォンさんは、トアントウ村を訪れるのは今回が2度目ですが、美しい風景や伝統衣装を着たチャム族の女性たち、そして、住民と一緒に行う野菜の栽培や、ヤギや羊のエサやりが、飽きずに彼女を魅了しています。

フォンさんの話をお聴きください。

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「この砂丘はとても美しいです。それに、砂の上を歩いているチャム族の女性の姿は非常に魅力的です。私たちは、このような美しい風景を撮影して、多くの人々に紹介したいのです。

ニンフォック県ヒュウドゥック村は、チャム族の伝統文化の発祥地として知られています。村人たちは、祭りや風俗習慣、信仰など、チャム族の伝統文化を保存、開発しているからです。そのほか、この村には、ジナン（Ginang）鼓や、パラヌン（Paranung）鼓、サラナイ（Saranai）管楽器などの民族楽器を製造できる多くの職人が住んでいます。チャム族の伝統の祭りの日や、テト（お正月）になると、国内外から数十万人の観光客がこの村を訪れます。これまでに、ニントアン省にある２０あまりの村は、エコツアー、心霊ツアーなどを行っています。

ホーチミン市からの観光客、ランさんは次のように語っています。

（テープ）

「私は、チャム族のある家庭でホームステイをしました。初めてチャム族の人々と交流したのでとても新鮮でした。自分が毎日食べている野菜がどのように栽培、手入れされるかを目にしました。また、野菜の栽培と収獲にも参加しました。とても奇妙に感じましたよ」

一方、ツアーガイドと美術モデルを兼務するバンさんは、「毎月、およそ１０の国内外の観光客グループを迎えている。それぞれのグループは8人∼10人ほどで、一般的には、野菜の栽培体験、ヤギ牧場訪問、砂丘での記念写真の撮影を含め、一つのツアーとして約2〜3時間かかる。1時間につき30万ドン∼40万ドン、約1500円～2000円程の報酬がもらえるので、かなりよい収入になっている」と明らかにしました。

カインリ（Khanh Ly）ファームステイの一角

他方、サリさん一家が経営しているカインリ（Khanh Ly）ファームステイは、チャム族の涼しい伝統的家屋や、伝統料理の美味しさで数多くの観光客を魅了しています。

サリさんは次のように語りました。

（テープ）

「我が家のファームステイに宿泊する観光客は、現地の手つかずの美しい風景や涼しい家、それに、私が作った料理が好きです。私は、ガイドとして観光客をあちこちに連れていきますよ。」

観光客は、手つかずの自然の風景と現地の伝統文化の体験を希望する傾向があります。近い将来、チャム族の暮らす土地のコミュニティ・ツーリズムは力強く発展し、地元住民の雇用創出と収入向上に貢献することでしょう。