ザライ省の農民ら胡椒の持続可能な栽培に励む

(VOVWORLD) -中部高原地帯テイグエン地方ザライ省は、面積1万7千ヘクタール、と同地方における最大の胡椒畑を所有しています。農民たちは、胡椒を有機農法で栽培することで高い収益を得ています。
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ナムヤン村に住むグエン・レ・トウさんの一家は、5.5ヘクタールの胡椒畑を持っています。彼女の話によりますと、有機農法では畑に生える雑草を駆除しないで、自然のままにしておくことで、土壌を改良する効果が高くなり、団粒構造の形成を促進するほか、透水性の改善にも役立つからです。そのほか、化学肥料の使用を制限し、代わりに、発酵した大豆やコーヒーかすなどを堆肥として使っているそうです。化学農薬は避けて、植物素材の農薬を使用しています。それに、毎日、胡椒の栽培工程を日記に記入しなければなりません。

また、胡椒の栽培期間中には、買い付け企業が胡椒畑を視察して、胡椒の葉、実を無作為に取り出します。これらのサンプルの検定結果が基準を満たした場合、その胡椒は市場価格より30%高い値段で買い取られます。トウさんの胡椒畑では、1ヘクタール当たりおよそ3.5トンの胡椒が収穫できます。1トンの胡椒は1億1千万ドン、60万円程で買い取られ、かなり高い利潤を得ることでしょう。

トウさんは次のように語りました。

(テープ)

「胡椒の品質を高めるとともに、悪天候や病気、害虫などに対応できるように、有機農法を適用したのです。幸いなことに、我が家は欧州市場向けの胡椒輸出を手掛ける会社と提携することが出来ました。有機農法で栽培された製品は、私たちに高い収入をもたらす一方、健康にも良く、環境を維持するにも役立つのです」

ナムヤン村では、2年前に、胡椒栽培に従事する約50世帯が持続可能な無農薬胡椒経営生産連携グループを設立しました。グループの担当者であるゴ・バン・ティエンさんによりますと、このグループに参加している農民たちは、胡椒の栽培に関する経験や効果的なやり方の共有ほか、植物素材を使った農薬などを一括して安い価格で購入し、仲介業者を通さず農産物を高い値段で販売することもできるということです。

ザライ省農業農村開発局のドアン・ゴック・コ副局長によりますと、現在、同省にある胡椒の栽培面積は1万3600平方メートルに上っています。農民たちは胡椒を有機農法で栽培することで、安定した収入を得ています。

コさんは次のように語りました。

(テープ)  

「すべての胡椒は、持続可能な方法で栽培されています。そのお陰で、胡椒の木は、病気や害虫の被害があまりありません。収穫量は安定して高いですよ」

胡椒の栽培を有機農法で行うことは、一般的な栽培方法と比較するとコストなどが高いですが、高品質の胡椒が収穫でき、高い価格で取引きされるというメリットがあります。

 

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