(VOVWORLD) - 北部山間部ソンラ省の新世代協同組合は、企業との連携による生産規模や市場の拡大を通じて、農民の収入向上に貢献しています。
マイソン県コノイ村のメレック協同組合は20人の組合員からなり、約150ヘクタール の土地に釈迦頭、釈迦頭ドリアンなどを栽培しています。この果樹園の手入れ、例えば水やりや肥料の散布などは機械化されています。
メレック協同組合のグエン・ヒュウ・トウ会長は、「釈迦頭ドリアンは新品種であり、試験的に栽培されている。重さ2キログラムに上るものもあった。今回の収穫期は、20トン~25トンに達する見込みである」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「釈迦頭を栽培するのに、私たちは、ハイテク技術を導入しています。特に、有機農法と散水システムに投資を行っています。そして、企業やスーパーマーケットと連携して、農産物を販売しています」
一方、イエンチャウ県のチエンハック農業協同組合の組合員はこの数年間、輸出向けのマンゴーの栽培に注力しています。マンゴーの剪定、手入れなどはVietGAP=ベトナム安全農産物生産基準に従って行われ、実は甘みがあり、形も美しいものです。
組合員の一人は次のように明らかにしました。
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「私たちは、VietGAPの基準に沿ってマンゴーの栽培を行っています。そのため、マンゴーの木の高さが制限されます。この栽培方法により、手入れがしやすく、栄養分が凝縮したマンゴーを育てることができます」
釈迦頭の水遣りの機械化 |
チエンハック農業協同組合のハ・バン・ソン会長によりますと、現在、協同組合は14ヘクタールあまりのマンゴーをVietGAPの基準に従って栽培していますが、その中の7ヘクタールあまりのマンゴーは輸出向けです。2021年に、協同組合は、中国や中東地域諸国に約500トンのマンゴーを輸出しました。先ごろ、この協同組合は韓国と日本市場に輸出するための500トンのマンゴーの注文を受けました。
ソン会長は次のように述べています。
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「私たちは、見た目、味ともに高品質な果物の栽培方法を導入しています。 高品質な果物は一般の果物と比べると2倍、3倍の高い値段で販売することが出来るからです」
現在、ソンラ省では700余りの農業、林業、水産業の生産協同組合が活動しています。その内の3割以上の生産協同組合は、節水灌漑技術、ネットハウス、温室、適正農業規範を応用しています。新世代協同組合の設立と発展は、現地の経済構造転換や、生産から消費までの製品の流通経路の形成に貢献しています。