バッチャン村の新農村作り 「一村一品」の成功への道
先週のベトナム紹介番組で、バッチャン村の新農村作り運動が紹介されました。今日のこの時間は引き続き、ベトナムの有名陶器の伝統職業村としての新農村作りのモデルをご紹介します。
1千年の歴史を持つこの村は数多くの器用な職人を集める地と言われてきました。北部の紅河沿いにあるこの村は新農村作り指導委員会が出した19の目標の中の18目標を達成しました。特にこの村の住民は製陶技術を新農村作りの重要な目標と見なしています。これにより、村の人々の生活レベルはかなり高いです。
35年前、日本の大分県で、OVOP国際一村一品交流協会が設立され、生産、経営面で大成功を収めました。大分県の一村一品交流協会の活動方式を真似したバッチャン村の住民は陶器を多くの国に輸出してきした。バッチャン陶磁器生産協会のハ・ティ・ビン副会長は次のように語りました。
(テープ)
「OVOPというモデルはわが村の陶器を生産、経営する家庭の力によく見合うだけでなく新農村作り運動に利益をもたらしています。バッチャン陶器は世界で有名なブランドとなっています」
バッチャン村にはチャンドクタンという有名な職人がいます。彼は村の奥に佇む古い家に住んでいます。彼の家で行くと書道や、ベトナム各地の風景を描いた数多くの陶器の絵が並んでいます。OVOPというモデルを把握したタンさんは自分の創作した陶器の絵を素晴らしい芸術作品にするため、力を注いできました。外国人旅行者や国外在留ベトナム人の人々はバッチャン村を訪れるならば、タン職人の陶器絵を抜きして眺めることができないでしょう。タンさんの話をどうぞお聞きください。
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「陶器芸術を研究する職人らはとりあえず、民族の美しさを守らなければなりません。長年、我々職人たちは故郷の陶器芸術を守るだけでなく、国際的な陶器芸術の流れにも溶け込んでいます。現在、バッチャン陶器職人協会の会員数は100人余りです」
OVOPというモデルに従って、バッチャン村の指導部は伝統職業村への観光発展プログラムを促進しています。ハノイ人民委員会の計画によりますと、北部紅河デルタにある古い村であるバッチャンは北部の観光スポットとなっています。先ほどのバッチャン陶磁器生産協会のハ・ティ・ビン副会長は次のように語りました。
(テープ)
「バッチャン専門職業村で陶器を発展させるのは新農村作り運動に積極的に寄与しています。これにより、住民生活は向上しており、新農村作り運動は日増しに繰り広がっています。特に、バッチャン村の観光潜在力は非常に大きいです。外国人の旅行者がここを訪れるならば、ベトナムの独自の陶器を楽しむことができるしょう」
一方、さきほどのチャン・ドク・タン職人は次のように語りました。
(テープ)
「近年、わが村の観光は非常に発展しています。バッチャンを訪れる国内外の旅行者は年平均して数百万人にのぼります。こうした成果を達成するため、村の人々は観光発展の目標を完成しながら、共同体観光発展に向かっています。村の中にぞれぞれの家庭はそれぞれの陶器生産経営企業です。ですから、すべての家庭は素晴らしい陶器の店を作りたいのです」
現在、世界40カ国はOVOPの「一村一品」というモデルを実施しており、その中にベトナムのバッチャン村があり、成功しています。