ホアビン省バンソン村における貧困解消につながる柑橘類栽培
(VOVWORLD) -村民たちは、キャッサバ、トウモロコシなどの従来からの植物から転作して、ザボン、オレンジ、ミカンなどの柑橘類の果樹を栽培して、一歩ずつ富を築くようになっています。
タンラク県バンソン村は、北部ホアビン省における柑橘類栽培で有名な地方となっています。村民たちは、キャッサバ、トウモロコシなどの従来からの植物から転作して、ザボン、オレンジ、ミカンなどの柑橘類の果樹を栽培して、一歩ずつ富を築くようになっています。
バンソン村は、タンラク県の中心部から西北へ20km離れている所にあり、17の集落をかかえています。この村に住むおよそ5600人の中で、少数民族ムオン族が98%を占めています。現地で栽培されている「ナムソン(Nam Son)」ミカン、赤い実の「タンラク(Tan Lac)」ザボンは外皮がとても薄く、糖度も高く、果汁が多いのが特徴で、好まれています。
タンラク県人民委員会のレー・チ・フエン副委員長は次のように明らかにしました。
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「タンラク県のザボン、ミカンは国内市場で好まれ、高い知名度を誇っています。これらの製品はOCOP一村一品製品と認定されています。現在、赤い実の『タンラク』ザボンはイギリスに輸出されています」
柑橘類は地元の土壌、天候に適しているため、順調に成長し、高い収穫量をもたらしています。オレンジ、ミカンの収穫が最盛期を迎える11月から12月にかけて、バンソン村にあるすべての丘は、オレンジとミカンの黄色に包まれます。
バンソン村人民委員会のハー・バン・ハー副委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「私たちは『ナムソン』ミカンを地元の経済発展につながる主要な果樹と位置づけています。ミカンは経済的に高い価値をもたらす果樹です。現在、村全体には500あまりのミカンの栽培地があります。今後は、すべての集落がミカンを栽培する方針です。卸売業者は、ミカン畑に買付におとずれますミカンの買い付け価格は1kg当たり4万ドン、237円程度です」
柑橘類の栽培により、多くの農家は困難な状態から脱出し、安定した生活を送れるようになっています。村民の一人は次のように述べています。
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「我が家は、以前、トウモロコシ、サトイモ、キャッサバを栽培していましたが、売っても利益の出ない状況が長年続いていました。生活もなかなか改善されてくれませんでした。しかし、オレンジを栽培したお陰で、以前より高い収入を得られるようになっています。オレンジは1年に1回採れます。現在、我が家はおよそ2000本のオレンジの木を栽培しています。年収は約1億ドン、約60万円に達しています」
安定した販売価格を維持できるように、農家は企業と連携しています。これにより、柑橘類の売上高が年間10億ドン、約600万円に達した農家もいます。
バンソン村のある村民は次のように語っています。
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「我が家は、1000本あまりのオレンジ、ミカンの木を栽培しています。収穫量はおよそ20トンに上ります。これにより、大きな家を新築したり、自動車などを購入できるようになりました。今後も、栽培面積を拡大するつもりです」
現在、バンソン村で栽培される柑橘類のフルーツは、主に北部の多くの地方で消費されています。柑橘類の栽培は、住民の生活改善に貢献しています。