最近、ベトナム国内各地、特に南部メコンデルタ地域の各省におけるミツバチの飼育は日々発展しています。
ミツバチの輸出額は、毎年数億ドルにのぼっています。南部メコンデルタ地域のカマウ省にあるウミンハ・カユプテ森林では、数千世帯がミツバチを飼育しています。ウミン県に住むチャン・バン・ニーさんは次のように明らかにしています。
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「私は、ミツバチの飼育を始めから39年経ちました。これは、ウミンハ地区の住民にとって主要な職業となっています。蜂の巣一つにつき15日から20日後には蜜を取ることができます。」
ベトナムの蜂蜜と蜜蝋の輸出は、増加すると予測されています。特に、TPP=環太平洋経済連携協定の締結は、ベトナムの蜂蜜を含む農産物の輸出に便宜を図っていると評されています。農業農村開発省・獣医局のファム・バン・ドン局長は次のように語っています。
(テープ)
「2014年に、ベトナムは5万トンの蜂蜜を輸出しましたよ。昨年は、4万トンあまりでした。その輸入先は、欧州連合、アメリカなどです。」
現在、南部メコンデルタ地域に住む多くの農家は、ミツバチの飼育と観賞用植物の栽培という仕事で富を作っています。先ごろ、メコンデルタ地域で開催された「塩害と干ばつの状況における飼育の発展」に関する会議では、ミツバチと他の幾つかの動物は、乾季に相応しいので、塩害と干ばつの状況でも飼育できる生き物として選ばれました。カマウ省農業農村開発局のグェン・バン・チャン副局長は次のように語りました。
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「ウミン原生林では、ミツバチの巣の面倒を慎重に見るだけでは、蜜を取れることが出来ます。これは、カマウ省において干ばつが長い引く状況の中で、ミツバチの飼育は最適でしょう。」
現在、ベトナムは、世界における蜂蜜輸出トップ10に入っています。ミツバチはメコンデルタ地域における干ばつや塩害などの条件に最適な動物に選択したことは正しい選択肢となっています。