ライチョウ省はベトナム北部山岳地帯にある貧しい地方です。しかし、近年、同省の住民生活はバナナ栽培のお陰で、著しく改善されました。特に同省、フォント県、ホイリォン村の全ての農民はバナナ栽培のお陰で貧困状態から脱出しました。ホイリォン村、ポト村落に住むタン・チン・フさんは次のような話をしています。
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「我が家は2年前からバナナ栽培し始めました。一週間の収益は百万ドン(約5千円)で、トウモロコシとタピオカの栽培と比べるとずっと高いです。我が村落の全ての人々はトウモロコシ栽培をやめて、バナナを栽培しています」
また、ホイリォン村、ラバン村落に住むシャン・フ・リンさんは3年前から、試験的にバナナ栽培を転作しました。これまでにトウモロコシやタピオカの栽培面積はほとんどありません。リンさんは次のように語りました。
(テープ)
「我が村ではバナナ面積が一番多いです。バナナは丘の土壌に合う農作物です。1千本のバナナを植える家庭もあるし、2千本から3千本のバナナを植える家庭もあります。
ライチョウ省の主要な農産物はバナナです。ですから、同省には多くのバナナ市場があります。一キロの価格は1万ドンです。バナナ業者であるファン・ティ・ホアさんは次のように語りました。
(テープ)
「この数年間、バナナを植える農民の数は徐々に増えています。バナナの価格もほかの農作物と比べるとさらに高いです。一キロあたりの価格はおよそ1万ドンです」
2009年以来、ホイリォン村の主要な農作物はバナナです。これまでにバナナ栽培面積は750ヘクタールです。バナナは経済面で高価を持つ植物と評価されています。
ホイリォン村人民委員会のリ・ア・ハイン委員長はバナナ栽培のお陰で、2010年の貧困率は70%でしたが現在のその割合は15%しかありません。特に、この村の多くの家庭はバナナのお陰で豊かになっています。一人当たりの年収は3年前と比べ5倍になっています。ハイン委員長は次のように語りました。
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「トウモロコシの生産は低かったのでバナナ栽培に転作しました。1ヘクタール当たりの収入は15億ドンです。この3年間、バナナのお陰で、クルマを買える家庭がたくさんあります」
バナナはライチョウ省、ホイリォン村の住民にとって馴染み深い植物となっています。バナナ栽培はライチョウ省全体に広がっており、貧困解消事業並びに新農村作り運動に積極的に寄与することでしょう。