(VOVWORLD) -北部ラオカイ(Lao Cai)省には30の伝統的職業村が活動しています。その内の20あまりの村は、錦織、銀細工、線香作り、竹・籐細工、鋳造などの伝統的な職業に従事しています。
これらの伝統的な職業の保存と発展はそれぞれの民族、それぞれの地方の独特な文化の発揮に貢献すると共に、住民の生活改善と地元の社会経済発展に寄与しています。
現在、ラオカイ省における幾つかの職業村は、有名になっており、観光先となっています。例えば、バットサット(Bat Xat)県イティ(Y Ty)村ガイチョ(Ngai Tro)集落の縫製・錦織村、ムオンクオン(Muong Khuong)県ファロン(Pha Long)村ニシ(Ni Xi)集落の縫製・錦織村、バオイエン(Bao Yen)県ギアド(Nghia Do)村の錦織村、バットサット県の線香作り村、バクハ(Bac Ha)県バンフォ(Ban Pho)村の鋤製造村などです。特に、サパ(Sa Pa)町ナムサイ(Nam Sai)村のサフォ女性錦織クラブの製品は、日本や、アメリカ、イタリア、フランスなどにも輸出されています。
サパ町ムオンボ(Muong Bo)村の籐・竹細工クラブは、成立されてからこの1年経ちましたが、伝統的製品の傍ら、近代的なものを生産しています。このクラブは、笊、籠などの日用品の他にも、竹を原材料にしたフルーツバスケット、電球の装飾品を生産しています。
クラブのメンバーの一人は次のように語りました。
(テープ)
「業務中に、それぞれの人は別の任務を負担します。例えば、竹を割る人、竹を編む人です。更なる多くの消費者に知られ、愛用してもらうために、私たちは、絶え間なく創意工夫を凝らして、独特で美しい製品の生産に取り組んでいます。その他、私たちは、顧客の要求に合わせた商品を生産できますよ。」
他方、バンバン(Van Ban)県ボラオ(Vo Lao)村にあるティ(Tay)族の錦織と伝統的衣装の縫製クラブが作った製品は、独特なものであり観光客に愛用されています。クラブのメンバーは次のように語りました。
(テープ)
「私たちは、農作業をしていますので、農繁期になると、錦織と伝統的衣装の縫製を一時休みます。錦織は、農作業と比べ大変な仕事ではなく、収入も安定していますよ。」
一方、ボラオ村人民委員会のゾアン・バン・ビン副委員長によりますと、日増しに多くの人々がティ族の伝統製品を使用しているので、ティ族の錦織はさらに発展する可能性があります。
ビンさんは次のように語りました。
(テープ)
「これらのクラブは、ティ族の伝統的職業の維持と発展に貢献するだけでなく、現地住民の安定した仕事をもたらしています。地元の行政当局は、常に民族の伝統的職業の維持と発展に有利な条件を作っています。」
これまでに、ラオカイ省では120点余りの製品がOCOP=一村・一品の基準を満たしています。同省は、2025年までに、これらの製品の数を約150点にする方針です。この数年間、ラオカイ省の観光部門が急速に発展していることから、現地にある伝統的職業村は、生産規模の拡大、製品の質的向上に集中しています。