(VOVWORLD) -農業部門と農民が農業生産に各種の農機、設備を導入したことは、肥料や植物保護薬剤のコストダウン、温室効果ガス排出量の削減に貢献しています。
南部メコンデルタ地域は、ベトナム国内の重点農業生産地域であると知られています。この地域における農業の機械化は、農産物の価値向上、グローバル・バリューチェーンへの参加に役立っています。また、農業部門と農民が農業生産に各種の農機、設備を導入したことは、肥料や植物保護薬剤のコストダウン、温室効果ガス排出量の削減に貢献しています。
アンザン省トアイソン県に住むカオ・バン・ヒエンさんは、この数年間、農業機械が経済的に高い価値をもたらしてきたと明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「私は種まき、除草剤散布、害虫駆除などの作業に農業用無人ヘリプターを利用することで、作業負担が軽減されました。現在、数ヘクタールの田んぼを有しています」
一方、カントー市農業農村開発局のチャン・タイ・ギエム副局長は、「農業への機械化の促進は、地元の農業部門の再構築に原動力を作り出し、収穫後の損失の削減、米の質の向上に貢献している」と明らかにしました。しかし、機械化をスムーズに進めるためには、大規模な水田の開発実現し、農民に農機購入資金、先進的な科学技術の導入をサポートする必要があるとしました。
ギエム副局長は次のように語りました。
(テープ)
「農業の機械化は生産共同組合、または生産グループを通じることで、効率を上げ、促進されます。そこで、国家、企業は生産共同組合、生産グループの形成に関心を払う必要があります。というのはこれらの組織は、農業の機械化において重要な役割を果たすからです」
他方、農業農村開発省に属する栽培局のレ・タイン・トウン副局長は、「農業の機械化は、生産者、共同組合、産業界、輸出業者に経済的価値をもたらす。持続可能な農業を目指して、農業の機械化のみならず、農民や企業への収益にも注目する必要がある」との見解を示し、次のように語りました。
(テープ)
「農業の機械化には、農業生産に活用されるための農機具や技術が含まれています。
生産者、企業、農園、共同組合、地方行政当局はそのことを深く認識しなければなりません。南部メコンデルタ地域の各地方は連携して、持続可能な農業を構築し、農業生産の効果を高める必要があります」
農業農村開発省のレ・ミン・ホアン大臣によりますと、農業の機械化は農業生産の最適化、農産物の質の向上につながる重要な課題であるということです。ホアン大臣は次のように語りました。
(テープ)
「農業部門の機械化戦略が必要条件であるならば、生産共同組合、グループなどは十分条件となります。というのは、農業の機械化はより高い生産効率を高め、農産物の品質の均一化を図るからです。規模の拡大というのは、単に土地が集まるということではなく、原料生産地において農民が連携して、共同組合、または事業体を設立し、同じ手段、技術、農業機械を効果的に使用するという意味です」
現在、農業の機械化は、南部メコンデルタ地域における主力農産物にとって前向きな兆しを見せていることでしょう。