ダイタム村にあるチエンキエウ寺の光景

ダイタム村は、人口2万人余り、世帯数にして4700世帯があります。その中で、少数民族クメール族は86％、ホア族1％を占めていますが、残りはキン族です。大多数の人々は、稲作、作物栽培、畜産で生計を立てています。現時点で、ダイタム村は、模範的新農村の基準の約8割に達しています。

ダイタム村人民委員会のチュオン・タン・ラム副委員長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「ソクチャン省の規定に基づき、模範的新農村になるためには、4つの基準を満たす必要があります。第一は、高度新農村の基準を達成すること。私たちは既にこの基準を達成しました。第二は、一人当たり平均所得は年間7千500万ドン、約46万円に達すること。現在、ダイタム村の村民の平均所得は年間6千476万ドン、約39万円に達しています。第三の基準は、少なくとも1ヶ所のスマート集落があること。我が村にはダイチ集落はまもなくスマート集落の基準に達成します。例えば、村民がインターネットやキャッシュレス決済手段を利用しているということです。そして第四は、全ての集落が新農村の文化基準を達成することです。ダイタム村には8つの集落がありますが、その半分は、文化的集落になっています。残りの集落は今年末までに文化的集落と認められるように手続きを進めています」

ダイタム村は、農業開発への科学技術の導入に注力しています。ダイアン集落とダイギア集落は、自動灌漑システムを導入したことにより、時間、手間、および水が節約されています。村民たちは、作物栽培、稲作を推進しています。特に、村にあるおよそ900ヘクタールの土地はベトナム産高品質米の品種「ST25」の作付をしています。ある村民は次のように語っています。

(テープ)

「我が家は米の品種『ST25』を年に2回栽培しています。そのほか、チャイブ、ネギなどを主に栽培しています」

一方、ダイタム村における乳牛飼育も発展しています。ダイギアタン集落にある牧場主であるタンさんは次のように語っています。

(テープ)

「私たちは、2015年から乳牛の飼育をはじめました。オーストラリア産とアメリカ産の乳牛を飼っています。現在、牧場には常時、200頭前後の牛がいます。毎日、およそ900kgの牛乳を搾乳しています。最大の乳業企業ビナミルクは全ての牛乳を買い付けます」

ダイタム村は、持続可能な経済発展を推進するため、中小企業を対象に低金利融資制度を導入しています。ラム副委員長はさらに次のように語っています。

(テープ) 

「近年、ソクチャン省社会政策銀行は、中小企業や村民に合計で400億ドン、約2億円の優遇融資を行ってきました。そのほか、村の行政府は、中小企業に土地の賃借や、土地の購入、牧草の栽培などに好ましい条件を提示しました。同時に、村民に牧草の栽培、牛飼い方法を教える訓練コースを行いました。これまでに乳牛の飼育は地元の貧困解消に大きく貢献してきました。現在、貧困世帯と貧困ラインに近い世帯の割合は2.5％にとどまっています」

さらに、ダイタム村は交通インフラ開発にも注力しています。現在、およそ5.6kmの道路がコンクリート化されるようになりました。ダイタム村は、今年末に模範的新農村になったら、ミースエン県における最初の模範的新農村となります。