(VOVWORLD) -ホンム農園は北部タインホア(Thanh Hoa)省トゥオンスアン(Thuong Xuan)県スアンタン(Xuan Thanh)村に設置されています。この農園は、レー・スアン・ハーさん夫妻が始めた自然に優しく平穏な生活の空間であると評されています。
ハーさんは、2013年頃10ヘクタールの敷地にアカシアの木、竹などを植えて着手しました。彼らは結婚した後、この土地で、野菜の栽培、畜産を行う傍ら、植林をしたりして、ホンム農園を始めました。
ハーさんの話です。
(テープ)
「当初、自給自足生活を送りたかったので、この土地を開墾した後、ここで野菜作りや、家畜の飼育をしながら、家、庭を建てました。そして、経営の目的で、ホンム農園を建設することにしました。」
ホンム農園は、観光地ではありませんが、自然体験が好きになった人々を魅了しています。もし、長い期間この農園で暮らしたい人は、自分で、竹の家を建てることができます。滞在中、自分で家畜の飼育、野菜の栽培などをすることもできます。殆どの食料や日用品は現地で生産されたものです。例えば、髪洗いや入浴剤は薬草の水を使います。そして、歯磨き粉は、塩漬けレモンや、キンマの葉から造られるということです。
都市部からの多くの人は、好奇心のため、ここにやって来ます。そして、自然の中で自給自足の生活を送るという試みに興味を持つようになり、竹の家を建て、滞在しました。2年半にもわたってここに住んだという人もいたようです。現在、農園には7カ所の竹製の家がありますが、4カ所の家は観光客が建てたものです。
ホンム農園の周辺には、タイ族、ムオン族が住む集落です。ですから、ハーさんは現地住民を雇って、農園に竹工芸品の工場を設けました。ハーさんの奥さんは次のように語りました。
(テープ)
「農園を営む傍ら、地元の原材料を活用して、経済発展を遂げたいと思いました。ここいらは竹が多いので、切り出した竹だけをそのまま売ると安いので、加工して工芸品を作って売ることにしました。そうすれば、高い値段で売れますからね。」
竹製ストロー(ZING撮影) |
ハーさん夫妻の竹工芸品の工場は、毎月約50万∼100万本の竹製ストローを出荷する傍ら、日本やフランス、ドイツにも輸出されています。この竹製ストローは、現地の「一村一品」の製品に選ばれています。
トゥオンスアン県農業農村室のビ・グエン・フィン副室長は次のように語りました。
(テープ)
「竹製ストローは、環境に優しく、人間の健康に良い製品であるので愛用されています。そこで、現地の行政当局はこの製品の発展の為に補助政策をとっています。」
これまでに、ハーさん夫妻の農園は、環境に優しく、経済発展に貢献する試みとなっています。