この数年間、ベトナムにおける生産共同組合は経済成長と飢餓一掃貧困解消に大きく寄与してきました。しかし、大規模な生産へ転換し、世界経済への参入に進む過程は、生産共同組合の変化が求められています。

2014年現在、全国には、14000あまりの生産共同組合が農業分野で活躍しています。しかし、その中で、科学技術の進歩に対応し、各企業と連携して大きな効果を遂げているのは1割だけです。実際、新型生産共同組合、あるいは生産共同組合連合会は、輸出活動の円滑化に大きな役割を果たしています。農業農村開発省・農村開発協力経済局のマ・クアン・チュン局長は次のように語っています。

（テープ）

「農業生産における生産共同組合の役割はきわめて重要です。というのは、世界経済への参入過程において、それぞれの農民が個々に生産していれば、競争力がもてないです。さらに、良質製品を生産、管理するため、農民たちは互いに連携しあう必要があります。だから、生産共同組合の役割は日ごとに強化されるべきです。」

この数年間、生産共同組合のモデルは、農民の資金と力の提供により活動されたものです。こうした生産共同組合の活動範囲は小さくて、外の市場と繋がっていません。しかし、農業の近代化と大規模な生産の時代に入り、従来型の生産共同組合は多大な弱点を見せています。例えば、同時に同じ製品を大量に生産するため、供給が需要を上回ってしまい、製品の価格下落をもたらします。そこで、新型生産共同組合の発足と生産共同組合の連携は、商品の競争力を高めると同時に、国内外の市場の需要を予測できるのです。新型生産共同組合は組合員にサービスを提供すると共に利益を与える他、生産活動を拡大し、消費先を模索しなければなりません。

ベトナム政府は、2015年～2020年までの新型生産共同組合作りプロセスの中に、市場経済における生産共同組合の位置、役割、及び重要性に関する認識を変える必要性を示しています。中央経済委員会のブオン・デイン・フェ委員長は次のように語っています。

（テープ）

「まず、生産共同組合の役割や重要性、及び潜在力を深く認識する必要があります。次に、新型生産共同組合と従来の生産共同組合の相違を明確にしなければなりません。各レベルの行政当局は生産共同組合法を宣伝、貫徹することも重要です。」

実際、新型生産共同組合は、畜産、漁業、栽培などの分野に活躍している農民の創造性を奨励しています。同時に、農民は、国家と生産共同組合の効果的支援を受けることもできます。新型生産共同組合は農業の開発の弾みを付ける原動力を作り出すことでしょう。