(VOVWORLD) -北部クアンニン(Quang Ninh)省ドンチエウ(Dong Trieu)町の陶器作りのビンホン(Vinh Hong)村は、200年あまりの歴史を誇り、現地における最も古い陶器村となっています。
この村は、独特な陶器製品を造るだけでなく、数十万人の住民に仕事を斡旋しています。
ビンホン村を訪れると、釜で焼いている土の匂いを感じることができます。その他、村の奥に至るまでの道路の両側に高く積まれている多くの粘土やカオリンなど、そして、家の庭にずらりと並んでいる陶磁器製品を目にすることもできます。
村の高齢者によりますと、ビンホン村の陶器作り職業は、18世紀頃から始まったそうです。ビンホン村は、ハノイ市郊外のバッチャン(Bat Trang)陶磁器村、ビンフック省のフォンカイン(Huong Canh)陶器村、ハイズオン省のチュウダウ(Chu Dau)陶器村ほどの長い歴史がありませんが、陶磁器製品は美しい模様や、優れた耐衝撃性と耐久性で独自性を持っています。特に、現在までも、この村は、薪で焼くという従来の焼き方法を保っています。
写真提供:baoquangninh.com.vn |
陶器窯主の一人は次のように明らかにしました。
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「薪で焼く窯は、一回に数百点の製品を焼くことが出来ます。薪で焼いた陶磁器は、壊れにくい一方、ガス釜と比べてコストがずっと安いからです。さらに、ガス窯は、大型の製品を焼くことが出来ないので、一回に数十点しか焼けません。」
一方、グエン・ディン・カウ職人によりますと、陶器製品は、1200〜1300℃の範囲の温度で24時間煆焼されたので、耐久性が高く、ひび割れが少なくなります。それに、模様を直接製品に刻めるので、模様の色が落ちしにくいという利点があります。
カウさんは次のように語りました。
(テープ)
「美しい型を作るには、品質、吸水性、型の硬度が歪まないことが重要です。そうすれば、製品は美しく、滑らかで、ビンホン陶磁器村の基準に達することになります。」
ビンホン村党委員会のファム・バン・タン委員長によりますと、現在、現地では、17の世帯が陶磁器生産に従事しています。殆どの陶器製品は、お酒や、お米などを入れる大型壷です。また、この仕事は、数百人の労働者に安定した収入をもたらしています。
タンさんは次のように語っています。
(テープ)
「陶磁器の生産業者たちは、時々交流会を開き、有効な生産方法や陶器製品の消費措置などについて経験交流をします。そのお陰で、陶磁器の生産活動はいつものように安定した生産と消費となっています。」
ビンホン村の陶器製品は国内で消費される傍ら、外国にも輸出されています。近い将来、ビンホン村の行政当局は、およそ20ヘクタールの敷地に陶磁器の生産工房を集めて、陶磁器村を体験する新しいツアーを開設する方針です。
ドンチエウ町経済室のレ・バン・ティン副室長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「地元における陶磁器生産は、特徴な職業であり、保存・発揮される必要があります。そんなことを認識した上で、私たちは、ドンチエウ陶磁器協会の健全化や、ドンチエウ陶磁器の商標作りを進めています。その一方で、科学技術局と連携して、陶磁器生産工房の貿易振興活動への参加に有利な条件を作り出します。」
陶器のビンホン村の製品が今後とも数多くの国内外の消費者に愛好されるよう期待しましょう。