(VOVWORLD) -社会経済開発における交通網の重要性を認識している北部山岳地帯ライチャウ省は、省内の道路の改修、拡大に資金などを投入してきました。
広くなった道路はライチャウ省と各地方を結び、地元の発展を促し、住民の貧困解消と生活水準の向上に貢献しています。
ライチャウ省ムオンテー県ブームト村ホイハン集落は、ムオンテー県の中心から3キロしか離れていませんが、道路が整備される前は孤立していました。ここで暮らす人々と外の世界を結ぶのは谷川沿いにある一本の小道のみでした。しかし、今から7年前、政府がその小道をコンクリートで舗装、改修したことで、人々の生活が大きく変わりました。
ホイハン集落の村長バン・ポー・スーさんは次のように語りました。
(テープ)
「道路が整備されてからは往来が便利になりました。かつて荷物は肩に担いで運ばなければなりませんでしたが、今はすべてバイクで運んでいます」
国境に接するムオンテー県はライチャウ省の最も困窮している地方の一つであり、地元の行政当局は交通インフラ整備を最優先の課題にしています。同県には3本の国道のほか、国境沿線の道路、村や集落内の道路およそ600キロメートルがあります。
ムオンテー県経済インフラ担当課のグエン・クアン・ビン課長は、山間部の交通網への投資額が巨大で、県内の交通網は十分とは言えないものの、かつてと比べて大幅に改善されたと明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「村への道路が整備されてから、ムオンテー県の開発スピードが速くなりました。農産物の仕入れに業者は村まで来られるようになり、住民の収入改善と貧困解消に貢献しています」
ライチャウ省はベトナムで最も困窮している地方の一つですが、村に至る全ての道路がコンクリート舗装され、バイクで98%の村や集落まで行けるようになりました。
ライチャウ省交通運輸局のタ・ドゥク・フン副局長は次のように語りました。
(テープ)
「交通運輸局はライチャウ省と周辺にある各地方との主要道路の改修、拡張を優先的に実施しています。県に至る道路の80%はアスファルト舗装されています。現在、ライチャウ省は残りの道路のアスファルト舗装を行っています」
今後数年間、ライチャウ省と隣接する地方との大規模な道路建設プロジェクトが実施される予定であることから、ライチャウ省の社会経済開発に大きく貢献することが期待されています。