アジア安保会議 地域の平和維持に対する各国の責任を強調

(VOVWORLD) - 今回の会議で、参加各国は、責任感を高め、対話を強化して、地域の安全保障問題の解決に力を合わせることで一致しました。

アジア太平洋地域の安全保障会議の中で最も重要なものの一つとされているアジア安全保障会議(シャングリラ会合)が先週、シンガポールで開催されました。50の国と地域から500人以上の代表が参加した今回の会議で、参加各国は、責任感を高め、対話を強化して、地域の安全保障問題の解決に力を合わせることで一致しました。

アジア安保会議 地域の平和維持に対する各国の責任を強調 - ảnh 1 アジア安全保障会議でのリック国防相(軍服)

共通意見

今回の会議では、インドとASEAN東南アジア諸国連合は、インド・太平洋地域の自由・平和・安定の維持と法支配を目指すことについて意見を共通にしました。

会議で基調講演を行ったインドのモディ首相は、誰もが参加できる、開かれたインド・太平洋に関するビジョンについて触れ、「このビジョンを実現させるためには、ASEANの中核的な役割が非常に重要である」と述べました。モディ首相は、「ASEANは地域の安全保障分野で中核的な役割を果たしているが、これからもその役割を続けるはずである。インドはASEANと協力して、地域の平和・安全保障に取り組んでゆく」と明らかにしました。

こうした発表で、インドは、引き続き、同国が展開している安全保障戦略においてASEANを重点に置くと共に、地域の安全保障分野で自国の影響力と威信を高めたいという姿を示しています。これは、アメリカ、オーストラリア、日本の姿と変わりません。

地域の平和・安全保障に対する責任向上

世界大国が同地域において展開している新しい動きは、地域の秩序に影響を与えています。その中で、ベトナム東部海域(南シナ海)の人工島で軍事拠点化を進めている中国の行動は地域の安全保障に悪影響を与えています。こうした背景の中で行われた今回の会議は、関係各側が話し合って平和と安定の維持を目指す措置を出すチャンスとなりました。

実際、今回の会議では、各国間に残された問題があったものの、各国は対話を行う用意があるとの姿勢を示しました。アメリカのマティス国防長官は「中国の南シナ海政策は我々の戦略で追求する開放性とは対極に位置する。中国のより大きな目標に疑念を抱かせる」と指摘しましたが、中国の選択が関係各国の長期的な平和や繁栄を推進するものになれば、アメリカは支持する用意があると表明しました。

今回のアジア安全保障会議で、各国は緊張緩和を目指すようにアプローチしましたが、今後、どのように展開してゆくのか国際世論の注目を集めています。

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