ウクライナ在住ベトナム人の保護活動を最優先にする

(VOVWORLD) -2022年2月24日から、ウクライナにおける軍事衝突が複雑化しており、同国在住のベトナム人およそ7000人を含む人々や企業などの生命と財産が脅かされています。こうした状況の中、ベトナムの党、国家、政府は、ウクライナなどに在住しているベトナム人の生命、財産、法的利益を確保するようしています。

ロシアがウクライナ東部で特別軍事作戦を行った直後、ファム・ミン・チン首相は、ウクライナ情勢に関する問題を担当する特別作業部会の設置を指示し、各関連省庁や部門に対して、ウクライナ在住ベトナム人を危険な地域から避難させ、近隣諸国に退避するとともに、帰国を望む人々の帰国計画をまとめるよう指示しました。

ウクライナ在住ベトナム人の保護活動を最優先にする - ảnh 1ルーマニアから帰郷した人々に花をあげるヒエウ外務次官(左)(TTXVN撮影)

ファム・クアン・ヒエウ外務次官は次のように明らかにしました。

(テープ)

「外務省は、ウクライナと近隣のポーランドやルーマニア、ハンガリー、スロバキアなどに駐在するベトナム代表機関に対し、戦況が最も激しい地域に住むベトナム人を直ちに避難させるよう指示しました。ロシアのウクライナへの軍事作戦開始後、各国のベトナム大使館は避難者が寒さや食糧不足などに陥らないよう、支援計画を立てました。」

現時点で、約2000人のベトナム人がウクライナから避難し、近隣諸国に退避しています。3月8日、ベトナム人287人を乗せた初の航空機がルーマニアを出発し、ハノイのノイバイ国際空港に到着しました。

ウクライナ在住ベトナム人の保護活動を最優先にする - ảnh 2

帰国者の一人は次のような感想を述べています。

(テープ)

「ベトナム政府の支援を受けて、帰郷できたことにとても嬉しく思っています。特に、国外在住ベトナム人共同体は、私たち避難者に宿泊や飲食などを提供してくれました。そして、ベトナム大使館も私たちを色々支援してくれました。本当にありがとうございます。」

10日には、ベトナム人270人を乗せた飛行機はポーランドを出発し、ハノイに到着予定のほか、近日中に、残りのベトナム人避難者を乗せた航空便の運航が計画されています。現在、ポーランドは、ウクライナから最も多くのベトナム人避難者を受け入れています。在ポーランドベトナム大使館は、ベトナム国民を保護するための担当グループを設置し、24時間体制で相談を受けています。

グエン・フン大使は次のように語っています。

(テープ)

「在ポーランドベトナム大使館は、ベトナム人協会と緊密に連携して、ベトナム人避難者への支援を担当するグループを設立しました。これらのグループは、避難者に宿泊施設、食糧のほか、ポーランド滞在の手続きを支援しています。」

現在、ベトナム航空会社は、ウクライナ在住ベトナム人を帰国させるために、欧州諸国の6か所の空港に便を運航する準備をしています。

ファム・クアン・ヒエウ外務次官はさらに次のように明らかにしました。

(テープ)

「今後数日間、ウクライナでの軍事作戦が引き続くと予測しています。私たちは、引き続きウクライナの近隣諸国に退避中のベトナム人を受け入れ、避難者のニーズを把握した上で、適切にサポートする方針です。避難者が希望すれば、各関連省庁、部門と連携して、彼らを飛行機で帰国させる計画です」

ウクライナ在住ベトナム人の生命、財産、法的利益を確保することは、人道的に最も緊急の任務です。

ご感想

他の情報