(VOVWORLD) - キューバは、これからも多くの困難に直面するかもしれませんが、新しい指導部の指導の下で絶え間なく発展することでしょう。
カリブ海の社会主義国キューバは歴史的な転換を迎えています。18日と19日の両日、首都ハバナで開かれた国会にあたる人民権力全国会議は、ラウル・カストロ国家評議会議長(86)の後任として、ミゲル・ディアスカネル国家評議会第1副議長(57)を推薦しました。
ディアスカネル氏の指名により、キューバ最高指導者の地位はカストロ一族以外の人物が継ぐ見通しとなりましたが、キューバ国民はフィデル・カストロ氏とラウル・カストロ氏の指導の下で達成した革命の成果が引き続き発揮され、キューバをさらに発展させることを期待しています。
キューバの選挙で投票している有権者 |
革命の成果
1959年に故フィデル・カストロ前議長がキューバ革命を主導しました。2006年にフィデル氏が病気になった後、ラウル氏が継ぎ、国家元首と共産党第1書記、軍トップの座に就任しました。ラウル氏は革命を「豊かで維持可能」なものとすると約束していました。ラウル氏の指導の下、キューバは、外国投資の誘致や民間経済セクターの発展など経済改革を促進しています。これにより、アメリカの経済制裁が続いているにもかかわらず、2017年の経済成長率は1.6%に達しています。
また、教育や医療、男女平等などで収めた成果は国際社会から高く評価されています。外交分野においては、アメリカとの関係回復が進められています。2015年6月20日に、両国は外交関係を正常化しました。そして、2016年3月、当時のアメリカのオバマ大統領はキューバを訪問しました。
革命の世代交代
近年、キューバでは、世代交代が進められています。国会議員の平均年齢はわずか49歳です。また、キューバ共産党政治局の局員17人の中の9人は若い世代に属しています。
ディアスカネル氏は数十年かけてキューバ共産党内で地位を高め、2013年に国家評議会第1副議長となりました。議長に就任すれば、革命後に生まれた最初の最高指導者となります。同氏は今後、ラウル氏が着手した経済改革を引き継ぐと共に、若く、変化を渇望する国民を受け継ぐことになります。
キューバは、これからも多くの困難に直面するかもしれませんが、新しい指導部の指導の下で絶え間なく発展することでしょう。