コロナ禍での企業文化の発展

(VOVWORLD) - 新型コロナウイルス感染症が企業に大打撃を与えていますが、これは企業にとって再構築を促進させ、持続可能な発展を目指すチャンスとなっているとされています。その中で、企業文化は、企業の持続可能な発展に重要な役割を果たすでしょう。

企業文化とは、企業と従業員の間で共有されている価値観や行動様式・生活習慣のことを指します。その意味で、企業文化は企業の基盤であり、企業目標の一つでもあると言えます。

近年、ベトナム企業の多くは、企業文化の重要性を認識し、企業文化の発展に投資を強化しています。その中で、第10号縫製会社は、企業文化を企業の最も重要な基盤と見なしており、年に10%~15%の成長率を維持しています。同社では、それぞれの社員は単なる労働者としてではなく、会社の欠かせない一員となっています。同社のタン・ドゥク・ベト社長は、社員の物心両面の生活改善を企業の重要な目標の一つと見なしていると述べ、次のように語りました。

(テープ)

「第10号縫製会社は、歴史が長い会社で、弊社の企業文化は先輩各世代によって築かれました。当社は、社員の充実な生活を確保するため、保育園や、県レベルの病院にあたる診療所、職業訓練学校も持っています。これらの施設の運営はかなり費用がかかりますが、社員が安定して仕事をすることに役立つので、どうしても維持しています。これにより、弊社の事業はますます発展しています。」

一方、ベトナム航空は、新型コロナを利用して、会社の新しい価値を作り出しています。疫病予防対策に必要な貨物の輸送や、外国で足止めされたベトナム人を対象とした特別便の運航などは、ベトナム航空のイメージアップにつながっています。

そして、ベトナム最大の移動体通信事業者ベトテルは、11ヵ国に対し、疫病予防対策に使われる技術を提供したほか、オンライン教育に必要なインターネット代金の減免やオンライン医療サービスの展開などを通じて新型コロナとの闘いに大きく貢献しました。企業文化研究所のズオン・ティ・リエウ所長は次のように語りました。

(テープ)

「第4次産業革命は大体同じ商品を作り出します。そのため、市場で競争できるため、特徴ある商品を通じて競争するしかないと思います。ロボットはそれができません。特徴ある商品やサービスを作り出すものは企業文化だけです。」

実際から見ると、成功している企業は企業文化による強固な基盤があるということがわかります。そのため、ベトナム企業の多くは新型コロナの影響で大きな困難に直面しているものの、企業文化の発展に力を入れており、企業の再構築に取り組んでいます。

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