(VOVWORLD) -ベトナムは、ジェンダー平等に関するミレニアム目標を早期達成した国の一つであり、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを含む持続可能な開発のための2030アジェンダの遂行に尽力しています。
(写真:toquoc.vn) |
ベトナムはジェンダー平等の前進に重要な成果を収めました。国連と国際組織が、国連のミレニアム目標の一つであるジェンダー平等の前進におけるベトナムの努力をこのように評価しました。ベトナムは、ジェンダー平等に関するミレニアム目標を早期達成した国の一つであり、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを含む持続可能な開発のための2030アジェンダの遂行に尽力しています。
ベトナムにおけるジェンダー平等の例
北部フンイエン省に住むブ・ティ・リュウさん一家は以前、極度の貧困家庭でした。生活の困窮から抜け出するために、およそ10年前、中部高原地帯テイグエン地方ダクラク省の貴重な品種のバラを栽培し、花卉専門店に販売することにしました。現在、リュウさん一家の生活は向上しています。
リュウさんは次のように語りました。
(テープ)
「以前、我が家の生活はとても苦しく、生活困窮家庭の対象でした。しかし、バラの花の栽培により、生活が著しく改善されました。村人の女性にもこの仕事を斡旋しています」
困難を乗り越え、経済的に楽になり、生活に余裕が出たリュウさんのような人は日々増えています。IFC=国際金融公社は、ベトナムの女性実業家が経済開発の過程で重要な位置を占めており、柔軟かつユニークな経営スタイルを作り出していると評価しています。
電気機械製造株式会社「Tomeco」社のブ・ティ・クイン副社長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「多くの人から『機械製造会社の社長は、どうしてこんなに長い髪で女らしい女性なのか?』と聞かれました。しかし、実際に、一緒に仕事をしてみると、そのような柔らかな外見の女性にも関わらず、鋼のように硬いものがあることがわかります。ベトナムの政策は以前よりもずっと良くなっています。女性は日々多くの利益を得られるようになっているからです。例として、女性は出産前後を含む6か月間の生産育児休暇を取得することができるということなどです」
包括的な法的枠組み
ベトナムは過去20年間で、ジェンダーによる差別を迅速に撤廃した国の一つであり、ジェンダー平等の促進、ならびにすべての女性および女児のあらゆるレベルでのエンパワーメントに関する国連の持続可能な目標を達成した10か国の一つとなっています。ベトナム駐在フランスのAFD=開発援助機関のエルベ・コナン代表は次のように明らかにしました。 (テープ)
「ベトナム政府は、社会経済開発過程への女性の参加に好ましい条件を提示するため、複数の政策を講じてきました。ジェンダー平等は、2013年の憲法によって明記され、法律、および2021年~2030年期のジェンダー平等国家戦略で具体化されています。同時に、ベトナムは、40年以上前の女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約、そして、1995年の北京宣言を採択した最初の国の一つとなりました」
一方、国連の持続可能な開発目標ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連女性機関ベトナム事務所のエリサ・フェルナンデズ・サエン所長は、「ベトナムは女性の発展とジェンダー平等において多大な成果を収めた」と評価し、次のように語りました。
(テープ)
「ベトナム政府は、国際協定に合致した法的枠組みを確立しました。ベトナムは、デジタル時代のジェンダー平等、平和と安全の確保におけるジェンダー平等、女性の経済的エンパワーメントなどに努力しています。ASEAN内でも、ベトナムはジェンダー平等の進展を促進する上で重要な役割を担っています」
女性の解放と包括的発展はベトナムの目標の一つです。ベトナムは、女性の解放、女性の発展に向けた複数の政策を講じており、多くの成果を収めてきました。ベトナムは引き続きこれらの成果を活用し、国の平和・繁栄・包括的かつ持続可能な開発のために必要な土台の構築に取り組んでいます。