(VOVWORLD) - 2月16日、パリのUNESCO=国連教育科学文化機関本部に常駐するベトナム代表団はジェンダー平等のためのチャンピオンズ・国際ネットワークの設立に関する会議に出席した際、「国際協力や経験交換を通じて、ジェンダー平等の推進や女性の役割の向上と貢献の強化に必要なあらゆるリソースの活用に努力する」と強調しました。
ジェンダー平等のためのチャンピオンズ・国際ネットワークの設立に関する会議 |
ベトナムはジェンダー平等や女性のエンパワーメントに関する多くの国際条約を締結しました。2006年、ベトナムはジェンダー平等法を発効し、その中で政府、各レベルの人民委員会に対し、ジェンダー平等に対する国家管理の任務を遂行するよう要求しました。この数十年間、ベトナムはアジア太平洋において多くの経済社会分野でジェンダー平等の推進で目覚しい成果を収めてきた国の一つと評されています。2020年、新型コロナウイルス感染症はパンデミックとなり、世界各国に深刻な影響をもたらしている中で、ベトナムは損傷を受けやすい女性と少女のエンパワーメントを目指し、複数の必要な措置を講じてきました。
ASEANの女性指導者によるサミット |
先ごろ、「新型コロナ収束後の結束・ダイナミック・持続可能で包摂的なASEAN共同体の構築に向けた女性の役割」をテーマにしたASEANの女性指導者によるサミットでグエン・ティ・キム・ガン国会議長は次のように語りました。
(テープ)
「ASEAN共同体の構築に際し、女性が就労年齢に達した人口のおよそ48.7%に達し、ASEANの繁栄に多くの貢献をしてきたことが分かりました。地域と世界で新型コロナウイルス感染症が複雑に推移し、マイナス影響をもたらしていますが、女性は危機の回復で重要な役割を果たしました。」
このように語ったガン議長は女性の役割を発揮し、ASEAN共同体の構築と全面的かつ持続可能な回復に対する女性の貢献を強化するため、女性の経済面での正当な権利の確保や健康保護に関する適切な措置をとるとともに、ジェンダー平等の推進に向けての地域と国際社会の努力を維持する必要があるとの見解を示し、次のように話しました。
(テープ)
「ASEANは女性を再生と回復事業の中心に置くとともに、政策の策定における女性の指導役と発言力を高め、発展格差の是正や外部からの影響に対するASEANの抵抗力の向上を目指す女性の経済的エンパワーメントを推進しなければなりません。また、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを2025年以降のASEAN共同体ビジョンの構築プロセスの優先課題の一つに位置づける必要があります。地域と国際情勢の迅速で複雑な推移を前にASEANは創造的かつ効果的な新たなアプローチ方法を実現し、デジタル・テクノロジーを活用して、あらゆる分野での女性の潜在力と役割を発揮すべきです。」
ASEAN2020議長国と2020年から2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国、第41回東南アジア連議院総会議長としてジェンダー平等や女性のエンパワーメントの推進に尽力し、ASEANの女性指導者による初めてのサミットや平和と安全保障のための女性の役割の向上に関するASEAN閣僚級対話などを行ったことは祖国の建設防衛事業における女性の潜在力と役割の発揮、政治、経済、社会、文化などあらゆる分野でのジェンダー平等の推進に関するベトナムの一貫した政策を立証するものです。また、これらの活動は、「女性・平和・安全保障に関する国連安保理決議第1325号」の採択20周年、第4回世界女性会議の「北京宣言・行動綱領」採択25周年となった2020年におけるジェンダー平等の推進を目指す国際協力に弾みをつけたうえで、今年におけるジェンダー平等の推進を目指すベトナムと国際社会の努力に重要な基盤を作り出すとしています。