(VOVWORLD) -ジェンダー平等と女性のエンパワーメント担当の国連機関ベトナム事務所のエリサ・フェルナンデス・センツ所長は、「ベトナムは、世界のジェンダー平等マップでの地位を確立してきた」との評価を出しました。
ガン国会議長=TTXVN |
男女平等の権利は国連憲章の前文で明確に述べられています。ベトナムは国連のこの目標を実現するために、ジェンダー平等を優先課題としています。ベトナム国会史上の初の女性議長であるグエン・ティ・キム・ガン女史は「ジェンダー平等と女性の権利の推進は、ベトナム国家の終始一貫した主張であり、ベトナム憲法の中で認められ、実際でも確保されている」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムでは、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントの推進は、ベトナム国家の終始一貫した主張となっています。また、ベトナムのこれまでの憲法は、『男女は平等だ』と明記しています。憲法の規定を基礎にして、ベトナム国会は、女性のエンパワーメントの促進を目指す法的文書を作成すると同時に、政府と各省庁、部門はこの重要な分野に関する政策の実施状況の監視に配慮しています。」
2006年に、ベトナムは、男女平等法を発効させました。その中で、政府直轄機関や各レベル人民委員会に対し、ジェンダー平等に関する国家管理の任務を実現するよう求めています。
ベトナム女性の進歩のための国家委員会副委員長のグエン・ティ・ハー女史は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ベトナムにおけるジェンダー平等作業は、各レベルの指導者、幹部、公務員、及び、国民の認識に前向きな変化をもたらしており、家庭内と社会における女性の役割と地位の向上に貢献してきました。ジェンダー平等の遂行に向けたベトナムの努力は国際共同体から高く評価されました。」
過去数十年間、ベトナムは、経済社会分野においてジェンダー平等に関する多大な進歩を遂げてきました。ベトナムの最高権力機関である国会では、女性である議員の割合は26.72%に達し、地域と世界の各国と比べかなり高い割合であると評価されています。その一方で、多くの女性は、政治システム、経済、科学などの分野において重要な職務を担っています。
国連人口基金ベトナム事務所の北原直美所長は次のように語っています。
(テープ)
「ベトナムは、アジア太平洋地域でジェンダー平等に関わる多くの進歩を遂げた国の一つとなっています。ベトナム医療や、教育などの分野におけるジェンダー平等の遂行に関するベトナムの成果を目にしました。ジェンダー平等は、基本的人権であるのみならず、平和と繁栄の社会づくりに向けた必要な土台でもあります。」
ベトナムは、グローバルな経済や、第4次産業革命の急速な発展、気候変動、及び、人口動態の変化などの影響で、ジェンダー平等に関する様々な試練に対応しています。そこで、ベトナムは、これまでの成果を確実に保つと同時に、問題点を克服するために政策を立案し、具体的な行動をとる必要があると求められています。ベトナムは、2030年までの持続可能な開発と誰も一人取り残されないように、各省庁、部門、政府組織、社会団体、民間セクター、及び、国連機関の共同努力を呼び掛けました。