(VOVWORLD) - ベトナムの2030年までの持続可能な海洋経済発展戦略及び2045年までのビジョンを実現させるため、中部港湾都市ダナンは、海洋経済を中心にするための行動計画を展開しています。
ダナン市は、海に面している28の省・市の一つです。ホアンサ群島の他、90キロメートルの海岸線を擁する同市の伝統的職業の一つは漁獲です。そして、ダナンを中部の漁業の中心へと発展させるために、漁業に必要なインフラ整備を進めています。その中で、トークアン漁港は年間、約2万5千隻の漁船と、11万トン以上の海産物を受け入れており、中部で最大の漁港となっています。また、ダナン市の水産物の輸出額は年平均2億ドル以上にのぼっています。ダナン市人民委員会のダン・ベト・ズン副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「港や空港は交通のためだけではなく、うまく利用すれば、経済発展の原動力にもなると思います。ダナン市は海洋経済の中心になるため、都市と港を共に発展させる方針です。」
ダナン市は、「2025年までの海洋経済発展計画と2030年までのビジョン」を承認し、その中で、海洋経済の成長率を12%~15%にするという目標を掲げています。また、海洋経済の持続可能な発展の重要性を強調し、海の資源の持続可能な開発や、海の生物多様性の保護も重視する方針です。そして、領土保全・領有権尊重・互恵という原則に基づいて、海洋経済の発展において国際協力を進めてゆくとしています。ダナン市党委員会のチュオン・クアン・ギア委員長は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムの海洋経済の中心へと発展させる過程において、海洋経済の各部門を発展させるとともに、社会福祉の確保、環境保護、気候変動への対応、海の生態系の保存なども進めなければなりません。また、近代的な科学技術の導入も重要です。科学技術の進歩は、海洋経済の持続可能な発展に欠かせないものですから。」
こうした取り組みにより、ダナン市は、ベトナムの海洋経済の中心だけでなく、地域の重要な港湾にもなると期待されています。