チュオン・タン・サン国家主席のアフリカと中東歴訪の成果
既にお伝えしましたように、今月9日から15日にかけて、チュオン・タン・サン国家主席は、アフリカのタンザニア、モザンビーク、及びイランの国賓訪問を行いました。これらの訪問は重要な成果を収め、ベトナムと3カ国の関係を新たな段階に押し上げています。
歴訪の具体的な成果
タンザニア、モザンビーク、及びイランは、ベトナムの代表団を温かく迎えました。全ての接触と会合では、サン主席と各国の指導者らは、伝統的な友好関係は維持、発揮されるべきの貴重な財産であると強調しました。ベトナムと各国は、経済、貿易関係を点検すると共に、双方の協力の潜在力は大きく、徹底的に活用される必要があるとして一致しました。その精神で、サン主席と各国の指導者らは二国間の経済貿易関係の強化に向けた基本的な措置をとることで合意しました。
サン主席(左)とハサン・
ロウハーニー イラン大統領
ベトナムはタンザニア、モザンビーク、イランと共に二国間の貿易取引額を2020年までに、それぞれ10億ドル、5億ドル、20億ドルにすることを公約しています。また、この3カ国向けの優先的な輸出製品はコメ、農産物、海産物、繊維製品、履物であるとなっています。逆に、ベトナムは、カシューナッツ、家畜用の飼料、綿、鉄鋼、木工製品、肥料、機械設備などの製品を3カ国から優先的に購入することになっています。
サン主席と3カ国の指導者らは、政府合同委員会の重要な役割を強調すると共に、具体的な協力方向や、分野を見出す会合を早期に開催させることで一致しました。これに基づき、年内に、第4回ベトナム・モザンビーク政府合同委員会がモザンビークの首都マプトで、第9回ベトナム・イラン政府合同委員会がイランの首都テヘランで、そして、第2回ベトナム・タンザニア政府合同委員会はタンザニアのダルエスサラームで開催される予定です。
サン主席(左)とフィリペ・ニュシ モザンビーク大統領
サン主席による3カ国の歴訪に当たり、ベトナムと3カ国の指導者らは政治的交流を強化し、国際フォーラムにおいて互いに支持し合うことを強調しました。また、タンザニア、モザンビーク、イランは2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国、2017年~2021年期の国際法律委員会へのベトナムの立候補を支持することを明らかにしました。
サン主席(左)とジョン・マグフリ タンザニア大統領
この歴訪では、サン主席と各国の指導者らは、ベトナム東部海域(南シナ海)問題を含む共に関心を持っている地域と国際問題について協議しました。各国の指導者らは、1982年国連海洋法条約をはじめ国際法に従って平和措置で、ベトナム東部海域を巡るあらゆる紛争を解決するというベトナムの見解と立場を強く支持しています。
新たな状況下における関係基盤の設置
サン主席によるアフリカと中東3カ国の歴訪に当たり、教育、銀行、石油ガスなどに関する複数の重要な協力合意書が締結されました。タンザニアとモザンビークの訪問で、双方は、サン主席による訪問の結果に関する共同コミュニケーを出し、新たな状況下における伝統的な友好協力関係の強化に向けた重要な政治的原則を提示しました。サン主席によるタンザニア、モザンビーク、イランの国賓訪問は第12回党大会決議の外交路線の遂行に寄与する具体的な一歩であるとも見なされています。これらの訪問の成功は、ベトナムと3カ国との二国関係を新たな発展段階に押し上げる重要な節目となっています。