(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたようにファム・ミン・チン首相率いるベトナム代表団は10月31日から11月5日にかけて、イギリス・グラスゴーで行われたCOP26 =国連気候変動枠組条約第26回締約国会議に出席した後、イギリスとフランスを訪問しました。この外遊は前向きな成果を収め、今後、新たな協力分野を切り開くとしています。
チン首相のCOP26 への出席は重要な意義があります。これは気候変動対応やグリーン・エコノミー開発に努力しているベトナムのイメージを伝えるとともに、イギリス、フランスとの効果的かつ実質的な協力の強化に多くのチャンスをもたらすものです。
ベトナム、グローバルな試練の解決に主体的に貢献することを再確認
気候変動が世界的に深刻になっている背景の中で、COP26 は2021年の最も重要なイベントであり、国際社会の注目を集めています。このイベントで発展途上国の指導者としてファム・ミン・チン首相は発言を行い、気候変動対応に力を尽くしていく決意を表明しました。
(テープ)
「すべての国が共同責任を原則として、自国の条件、能力に見合うような温室効果ガスの削減を公約する必要があり、このことが地球規模の気温上昇を抑える ことにつながるものです。我々の今日の歴史的な公約と行動は次世代にグリーンで持続可能な生活空間を残すことでしょう。」
国際社会とパートナー国はベトナムの立場を高く評価するとともに、グリーン成長と循環経済の推進でベトナムと協力する意向を示しました。農業農村開発省のレ・ミン・ホアン大臣は次のように語りました。
(テープ)
「このフォーラムや各国、経済グループの指導者の発表を通じて、国際社会はベトナムに注目していることが分かりました。各国はベトナムと力を合わせ、グリーン・アグリカルチャー、農業分野における温室効果ガス排出削減、温暖化に適応した農業の開発に向けての成長モデルの変更を推進する姿勢を示しました。」
ベトナム、外国企業の進出を歓迎
COP26 への出席とイギリス訪問中、チン首相は複数の多国籍企業の代表と相次いで会見した他、各省庁、部門と貿易・農業、エネルギー、医療、教育・訓練、環境保全、スポーツ分野に携わる外国の一流企業との数十億ドルにのぼる26件の協力合意書の調印式に立ち会いました。
これに基づき、スポーツ関連商品を扱う多国籍企業ナイキはベトナムでの投資・生産規模を拡大すると公約しました。一方、バイオ・医薬品企業アストラゼネカはベトナムに2500万回分の新型コロナワクチンを供与する契約を締結しました。
バンブーエアウェイズの直行便就航の公表式 |
この機にバンブーエアウェイズはベトナムからイギリス間の直行便の就航を高評しました。これは両国の全面的な協力に貢献し、あらゆる分野での交流の推進に着実な基盤をつくると期待されています。
他方、3日から5日にかけてのフランス公式訪問でチン首相はジャン・カステックス首相と会談し、フランスの指導者らと会見しました。これらの席で双方は2013年、確立された戦略的パートナーシップを深化させていく決意を表明しました。ブイ・タイン・ソン外務大臣は次のように語りました。
(テープ)
「今回の訪問で両国の指導者はベトナム・フランスの戦略的パートナーシップを展開するため、年間行動計画を立案することで一致しました。行動計画の中には政治から外交、国防・安全保障、経済、投資・貿易、文化、教育・訓練、医療までが網羅されています。今後、ベトナム・フランスの戦略的パートナーシップは必ず新たな発展段階に押し上げられると信じています。」
今回のチン首相とベトナム代表団の外遊は成功しました。これはベトナムと各国の指導者の政治的信頼の深化に貢献するだけでなく、今後の全面的かつ実質的な協力に道を切り開くでしょう。