春の 新聞祭りの開催式典

ベトナム共産党機関紙「Nhan Dan」はグエン・フー・チョン書記長へのインタビューを掲載しました。その中で、チョン書記長は、2017年ベトナムは経済社会発展事業で立派な成績を収め、国際社会において威信を高めていると明らかにしました。そして、強いベトナム共産党でなければ、強固なベトナムを構築することはできないと強調した上で、ベトナム共産党の建設と健全化を進める決意を示しました。

2017年は、ベトナム外交部門にとって成功の年と言えます。そのため、テトに発行された多くの新聞は、APECアジア太平洋経済協力会議の開催を始め、ベトナムの外交面での成果を大きく取り上げています。ホーチミン市党委員会の機関紙「Sai Gon Giai Phong」は、チャン・ダイ・クアン国家主席の言葉を引用し、APECの開催の成功は、ベトナムの国際社会への参入に弾みをつけ、ベトナムに新しい原動力を作り出すと明らかにしました。一方、ベトナム祖国戦線の機関紙「Dai Doan Ket」は、ファム・ビン・ミン副首相兼外相へのインタビューを掲載し、その中で、APECの関連各会議に参加したAPEC加盟国の代表はいずれも、ベトナムの努力と高度成長に深い印象を示したと明らかにしました。

春の新聞祭りのブース

他方、新聞「Thoi bao Doanh nhan」は、グエン・スアン・フック首相の言葉を引用し、ベトナムは世界経済への参入を経済の改革と発展の原動力として見なしていると強調しました。

ベトナムが2017年に経済社会発展事業で収めた成果と、2018年の展望も多くの新聞に大きく取り上げられています。新聞「Thoi nay」は「試練とチャンス」と題する社説の中で、2017年は多くの困難に直面したものの、この6年で最高の成長率を達成したと述べました。一方、ベトナム人民軍機関紙「Quan Doi Nhan Dan」は「党の決意と国民の心の力」と題する社説の中で、2017年、全党・全軍・全国民は互いに団結しあって、多くの困難を乗り越え、多くの分野で立派な成績を収めてきたと強調しました。

他方、ベトナムエコノミックタイムズは、経済専門家の意見に基づいて、2018のベトナム経済の成長率は6.5％から6.7％に達するであろうと述べました。

国内外の国民がテトを迎える雰囲気も大きく取り上げられています。その中で、新聞「Tien Phong」は、ベトナム東部海域にあるチュオンサ諸島に駐屯している兵士たちはテトの準備を楽しみながら、国の海と島を守る態勢を整えていると伝えました。一方、新聞「Dai Doan Ket」は、外国に在留しているベトナム人がテトを迎える雰囲気について伝え、現在、109の国と地域に在留している450万人のベトナム人は誰もが、いつでも祖国のことを思い出していると明らかにしました。

テトに発行された新聞各紙

 ベトナム代表がU２３（23歳以下）サッカーのアジア選手権大会で初めて決勝戦に進出し、2位を獲得したことも多くの新聞に大きく取り上げられています。これは、ベトナムサッカーにとって歴史的な成績で、ベトナムサッカーを一段と発展させる大きな原動力となるとしています。

2018年は戌年で、犬は多くの記事のテーマとなっています。ベトナムでは、犬は幸運をもたらす動物とされていますので、2018年は良い年であろうとの記事が多いです。新聞「Ha Noi Moi」は、ハノイには犬を祀る社があり、この社は、1010年のハノイ遷都に関わるものであると述べています。そして、新聞「An ninh Thu do」は、ベトナム東部海域にあるチュオンサ諸島に住んでいる犬に関する記事を掲載しました。

その他、初詣や、春の祭り、テトに使われる対句などをテーマとした記事も多いです。

テトにあたって発行される新聞各紙はベトナム人の多くにとって欠かせないもので、これらの新聞を通して、ベトナムのことをより理解することができるでしょう。