(VOVWORLD) - 新型コロナウイルス感染症が複雑に推移している中で、各地方に駐屯する国境警備部隊をはじめ関連各機関は国境管理を強化しています。これはパンデミックの拡大を防ぐための措置とみられています。
パンデミックにより、各国境検問所を通じての活動が一時停止されている中で、東北部クアンニン省や、北部山岳地帯ランソン省、カオバン省などは不法入国問題が発生しました。特に、年末年始には陸路と海路を利用する不法入国者数が増えると予測されています。これは、国境警備部隊にとって大きな試練になります。
クアンニン省バクソン地区に駐屯する国境警備部隊の幹部によりますと、2020年の初めから、同部隊は国境沿いで、複数の仮設検問所を設け、越境犯罪や、不法出入国、パンデミック対策を強化しています。
グエン・バン・バン少佐の話です。
(テープ)
「国境警備部隊の全員が全力をあげて、たとえ1人でも国境警備に当たっています。ここでは夜がとても寒いです。特に、霧は体にとって良くないのです。この厳しい状況においても、国境巡査が厳格に行われています。雨の日も寒い日も問わず、自分たちの任務を全うしています。」
一方、カオバン省も同様の措置をとっています。同省は333キロの国境線がありますが、現在、その国境沿いには100か所の仮設検問所が設けられ、国境警備部隊の兵士の100%が展開されています。
他方、ランソン省も国境管理作業を強化しています。同省の230キロの国境線で、150か所の仮設検問所が設置されるほか、不法入国防止対策と新型コロナウイルス感染症予防対策の関係とその重要性に関する宣伝・啓蒙活動が積極的に進められています。
ランソン省国境警備部隊指揮部のノン・クアン・タム大佐は次のように明らかにしています。
(テープ)
「新型コロナとの闘いは長期戦と見做しています。兵士らが自分の任務を全うするために、奨励措置をとっています。新型コロナとの闘いにおいて、国境警備部隊も重要な役割を果たし、先頭に立っているといえます。」
国境沿いにある北部各省だけでなく、南部の各市と省も強固な措置をとっています。キェンザン省はその一例です。同省の国境警備部隊は陸上だけでなく、海上国境線の管理も強化しています。特に、国境警備部隊は海軍と連携して海路を利用する不法入国防止対策を進めています。これらの措置はパンデミック予防対策に多大に貢献していると評価されています。