プーチン氏4選 ロシアを明るい未来へ導くか

(VOVWORLD) - この18年間、プーチン政権が収めた成果、及び、今回の選挙での圧倒的な勝利を見ると、ロシアを明るい未来へ導くことができると信じているロシア人が多いということでしょう。

ロシア大統領選挙の投票が18日に行われ、現職のプーチン氏が再選を決めました。プーチン氏の得票率は76.7%と、ロシアの指導者による得票では過去最高となっています。これはプーチン氏に対するロシア人の大きな支持を示していますが、ロシアを明るい未来へ導く道のりは多くの困難があると見られています。

プーチン氏4選 ロシアを明るい未来へ導くか - ảnh 1 (写真:RIA Novosi)

プーチン時代のロシア

1999年に政権の座に就いて以降、プーチン氏は現代ロシアを定義し、その代名詞となってきました。プーチン氏の指導の下、ロシアは世界大国として威信と地位を徐々に取り戻しています。

クリミア半島を2014年に併合したことを理由に発動されている欧米の経済制裁を受けたにもかかわらず、ロシアのGDP国内総生産は10年前の2倍となっています。また、国防力も日増しに強化され、シリアを始め、中東や中央アジアでの影響力を回復しています。

課題は山積み

しかし、プーチン時代のロシアはまだ多くの困難に直面しています。悪化が続いたロシアの景気は2016年後半に底打ちし、2017年の実質経済成長率は1.5%増と3年ぶりにプラスとなりました。エネルギー資源に依存するロシア経済は、クリミア併合後の制裁で打撃を受け、低成長や格差拡大に悩んでいます。国民の所得は減り、貧困層は人口の14%に増えました。そのため、プーチン氏は19日、選挙戦の他の候補者らと面会し、国民生活の改善や経済の立て直しの方針を強調しました。

そして、欧米諸国との関係改善も重要な課題です。クリミア合併や、2016年のアメリカの大統領選でのロシアのサイバー攻撃、シリア内戦、イギリスで起きたロシアの元スパイらの暗殺未遂事件などをめぐって欧米諸国との対立が深まっているのです。こうした背景の中で、関係改善の糸口を見いだすことができるかどうかが今後の課題になります。

しかし、この18年間、プーチン政権が収めた成果、及び、今回の選挙での圧倒的な勝利を見ると、ロシアを明るい未来へ導くことができると信じているロシア人が多いということでしょう。

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